古賀史郎
イ書です。昔死ぬ前に書こうと思っていた内容が最近になってまとまりそうだと思ったので、まとまった順に公開しています。別に書き終わったら死ぬとかないです。
世の中、大したことない人間ほど自分の能力を誇示し、優秀な人間ほど意外と謙虚だったりする。 特に専門分野においては勉強すればするほど、仕事をすればするほど、自分よりも優秀な人間がたくさんいることを思い知らされるからだ。 上を見続けて研鑽した人間は、上しか意識していないので自然と「自分はまだまだである」という認識になる。 それは自身の能力を向上させ続けることについてはとても良いことだし、私もそういうスタンスで生きていきたいものだと思っている。 だが…… 今回話したいのは、そのスタ
少し前のことだ。 街を歩いていると、道端に鳥の死骸が転がっていた。しかも何故か骨だけ。 街中であの状態は滅多に見ないから驚いた。 しかし考えてみれば、自然界ではそこら辺に死体が転がっている方が当たり前ではないか。白骨化した死骸にわざわざ驚く都市の人間の方が、自然界の中では不自然な存在ではないか。 ふと、そんなことを思ったのである。 綺麗な(ホワイト)社会の傲慢思えば人間は、様々なものを隠蔽し、我々が見る社会を綺麗に見せている。死体は腐敗する前に片付けられ、日本では焼かれ、墓
【注意】この文章はエッセイで、一部フィクションが混じっています。今までで一番斜め上に吹っ飛んだ内容。 あの日の記憶――冬のパリはとても寒い。 12月某日。その日のパリは朝から霧がかかっており、一際酷く冷え込んだ。オスマン通りから一本入った路地裏でホームレスをしていた私は、寒さと空腹で眠ることもできず、ただ朦朧とする意識の中でじっと耐えていた。パリ市内でもセーヌ川に囲まれたシテ島の中は大半が古い石造の建物に石畳の地面であり、その寒さは日本にいた頃よりもずっと厳しく、冷え切った
またn=1の話をしてる…… 基本的にこのブログは私の個人的見解でしかなくてエビデンスも何もあったものじゃないけど、特に今回は「私個人の話」がベースなので、自分はこうだったという話でしかない。エッセイ的なものだと思ってほしい。 ムシバミ――見た目よりも奈落(アビス)の底は深かった。 セルフネグレクトという言葉がある。薄々気づいていたが、どうやら自分にもそういう傾向はあるのではないか、と最近思った。 気づいたのは歯医者に行って、虫歯があると発覚した時のことだ。歯が少し欠けてい
もしかすると、車を持てば承認欲求が満たされるかもしれない。 これだけ見ると、なんという陳腐な主張だ、と思うだろう。しかしあらかじめ断っておくと、これから述べる「承認欲求」とは、かっこいい車を周囲に見せびらかして「この車とこの車に乗っている俺、カッコいいだろ?! ウェ〜〜イ!!www」とやる類のものではない。 もっと地味かつ基本的で、しかし切実な部分にある「承認欲求」である。あるいは「居場所に対する欲求」と言い換えても良いかもしれない。 結論から言うなら「車を持っているだけであ
愚痴です。95%生産性のない、本当に個人的なただの愚痴。 (「過ぎた話をしても仕方ないだろ、未来に向けて頑張ろうぜ」とか「今が一番若い時だろ、しのごの言わずにJust do it !!!」とかは言われなくてもわかっているのでご勘弁を) 私は十代のうちに自分が本当にやりたかったこと、これにフルコミットできなかったことを後悔している。 本当にやりたかったこと、というとハードルが高く高尚なものに感じるかもしれない。それは好きなことや熱中できることと言い換えてもいい。 いずれにして
はじめに昔、私は暴力が嫌いだった。普通の人と比べても、ものすごく嫌いで、頑なに嫌悪し、絶対的に忌避していたと言ってもいい。 しかし、今は昔ほどはそうでない。今の私は、ある時期から暴力性も人間の本能の一部として受け入れた。 なぜ私は暴力が嫌いだったのか。そしてどのように暴力性と向き合い、認識が変わっていったのか。 それを少し書いてみようと思う。 (※今回は今まで以上に長くなり、なおかつ取っ散らかった話になってしまいました。本当に申し訳ない) 原体験私は自分自身が暴力を忌避する
はじめにまずはじめに、読者の方に断っておきます。 「めんどくさくてごめん」 めんどくさい話が嫌いな人は読まない方がいいです。以下の話は生産性には一切直結しないので、自分の娯楽に戻ったり資格試験の一つでも勉強した方がよろしいでしょう。 (マジで長くてめんどくさい文章になってしまいました。時折火力の強い言葉も出てくるかもしれませんので続きを読まれる方はご容赦を) めんどくさい人間というのはみんなが当たり前のように、気持ちよく実行していることに対して「あれは本当に必要か」とか「あれ
元気で自由な友人について先日、久しぶりに東京に遊びに行った際、一人の友人に(リアルでは)久しぶりに出会った。彼は自分の友人の中でも特に、やたらバイタリティのある人間だ。 例えば、彼の仕事は激務である。具体的な社名は差し控えるが、20代で家が建ち、30代で墓が立つと言われるような会社である。極端に、違法レベルに残業時間が多い……というわけではないが、今週は20時間残業したからこのペースではやばいなどと言っていたので、決してヌルいわけではない。仕事内容にしても、一応チームリーダ