3周遅れのトップランナー日本
2024年も後2ヶ月を切り、年の瀬が近付いて来ています。国内では岸田首相に代わり石破首相が誕生し、アメリカ国内ではトランプ次期大統領が誕生して気が早いですが、来年は激動を迎える1年になりそうな予感を示す1年となりました。
選挙以外でも今年は衝撃的な出来事が国内、国外ともに数多くありました。
1月1日に能登半島で震度7の地震が発生してその復興活動は11月以上経った現在でも行われていません。
その翌日には成田空港で日航機と海保機が衝突して炎上する事故がありました。この連日の出来事に多くの国民が2024年が暗雲立ち込める年になると感じた事と思われます。
7月7日には東京都知事選挙が行われ、小池百合子氏が3期目の当選を果たしました。
国外では、1月13日に投票が行われた台湾の総統選挙で与党・民進党の頼清徳氏が550万票を超える票を獲得し、野党の2人の候補者を破って当選しました。
7月13日アメリカの東部ペンシルヴェニア州バトラーで開いた支援者集会でトランプ次期大統領が演説中に撃たれる事件が発生し、9月15日にもトランプ氏が所有するゴルフ場で犯人が銃を持ち、潜んでいた事件がありました。
このような重大な出来事のニュースを見る時、日本で報道された内容と、海外で報道された内容とでは大きな温度差がある様にいつも感じています。
顕著に現れているのがトランプ、ハリス氏に対しての国内、国外の報道の仕方です。
日本のメディアはアメリカ大統領選挙が行われる何ヵ月も前からトランプ氏に対してネガティブキャンペーンを行ってきました。トランプ氏をめぐる裁判の事件をメディアはこぞって報道を続け、政策面に関して関心を向かせない悪質な報道の仕方が目立ちました。
トランプ氏を叩くTVのコメンテーターはハリス氏を支持している人が殆どで、政策面をあまり話さないハリス氏を支持するのが政治家もコメンテーターも殆どなのがこの国の現状だと思うと絶望的な気持ちにさせられます。
政治家はトランプ氏が大統領に就任するシナリオなど考えていておらず、トランプ次期大統領と会談出来る人材は日本の政治家では皆無だと思われます。
石破首相はトランプ氏が当選を果たした後に電話会談を行ったようですが、会談は5分程で終了しました。
この異例の短さは石破首相の会談内容が次元が低すぎて話にならないと思われた結果かもしれません。
世界の流れは行き過ぎた移民政策によって破壊しかかっている国を取り戻す為に移民を止める流れになっています。その結果、今まで強かったリベラル政党の票が保守系の党に流れる動きになっています。
自分の国の治安が悪くなり、これまで通りの生活が送れないと感じたら誰でも良くする動きに転じると思います。ですが日本の場合、政治家は労働者不足の解決と言う名目で受け入れている移民、さらには川崎市のクルド人問題によって日本の治安が悪くなっている現状があるのに、知ってか知らずか国会で討論される事は少なく、容認する方向に動いています。
経団連の強い後押しもあって移民推奨国となっている日本は、低賃金で外国人を雇うため日本で居着いていく政策を行って日本人の仕事を奪っています。
利権構造があると思いますが、移民が国を救うと本気で思っている国会議員が中にはいるのかも知れません。
ウクライナ戦争に対しても殆どの国会議員はウクライナ支援に賛同して、ロシアに対しての制裁措置を容認しています。ロシアは日本のエネルギーを補う上でとても重要な国の一つです。その国を制裁する事は国民の生活を危険にする行為と直結しています。
戦争は始めた方が行けないからロシアを制裁する事は正しいという姿勢は国益の事を全く考えていない安易な考えであって、その様な認識の国会議員が大半を占めている日本の将来を考えると暗い気分になります。
世界と流れとは真逆の政策を行っている日本はこの先世界の流れに舵を切り直す事が出来るのでしょうか。