愛しのコスモス
毎年恒例の地元のコスモス祭り。
今年は長く続いた猛暑と台風の影響を受け、
例年の一割しか咲いていないという前情報。
それは寂しすぎる、今回は行くのをやめようか。
いったんはそう思ったが、どんな様子なのか気になり一人出かけてみた。
いつもなら平日でも駐車場は臨時駐車場も含めて朝から満車。
大型バスもぎっしりで、そこへ続く道も大渋滞…
だがその日は開園しているのか不安になるほど車は停まっておらず、
歩いている人もまばらだった。
その理由は入園してみて分かった。
一面に咲き乱れているはずのコスモスがまばら、
遠目にはピンクではなくベージュ。
ほぼ毎シーズン来ているが、こんな光景は初めてだった。
天候不順、温暖化など、色々な理由はあるだろうが、
自然の摂理には逆らえないから仕方がない。
それでも広い園内を散策していると、可憐なコスモスに出会えた。
白、淡いピンク、濃いピンク…
過酷なコンディションを乗り越えて咲いた花たち。
健気な花姿に思わず駆け寄った。
「よく頑張ったね」
「咲いてくれてありがとう」
こんなにも愛おしい気持ちで、コスモスを見たのは初めてかもしれない。
学名 Cosmos
和名 アキザクラ(秋桜)
科 キク科
属 コスモス属
原産 熱帯アメリカ