あなたの歯は大丈夫?歯医者は歯を治せない
今回取り上げるテーマは「歯医者が実は歯を治療できない」というもの。
びっくりしましたか?実際、歯科医の中にもこの考えを持つ人はいます。
この前提を理解しないと、多くの事実が見えないでしょう。
このテーマを3つのポイントに分けて説明します。
1つ目は「三つの医学」の進展状況について。
2つ目は日本の歯医者の現在の状況。
3つ目は私の提言です。
この情報をしっかりと受け取ることで、皆さん自身やご家族の健康にとって何が重要なのかを明確に理解できるでしょう。
それでは、最初のポイント「三つの医学」についてお話しします。
第一の医学は「治療医学」です。
例えば、インフルエンザが流行った時、熱を出したら内科を訪れ、
薬を処方してもらう行為を指します。
一方、流行前にワクチンを打つような行動や、病気の早期発見のための検診は「予防医学」の一部です。
しかし、これら2つの医学は病気を中心に考えるものです。
そして、第三の医学は「健康増進医学」で、
こちらは健康な人々を中心としています。
例えば、インフルエンザにかからない体、
つまり免疫力を強化する考えが主体です。
実際、先進国では、治療医学から予防医学へ、
そして健康増進医学へとその焦点が移行してきているのが現状です。
今、我々が考えるべきは歯医者の現状についてです。
それが次に取り上げたい、日本の歯医者のリアルな状態です。
医療の現場での経験から、
歯医者の多くが治療医学を主軸に置いていると感じます。
普通、皆さんは何のために歯科医院を訪れるでしょうか。
痛みを感じた時、多くの人が近所の歯科医院に足を運びます。
驚くことに、日本ではコンビニよりも歯科医院の方が多いのです。
例として、虫歯と診断された場合を考えてみましょう。
小さな虫歯であれば、削り、詰め物をする。
大きければ金属の詰め物を検討し、神経に到達していたらその神経を取り除くことを提案します。
しかし、指の傷を見て「ここにプラスチックを貼り付けよう」と提案する
外科の医師を信用しますか?
虫歯は、一度発症すると完全には治らない。
歯医者も、実際には歯を元の状態には戻せていないことを理解しています。
実際には、予防医学が重要だと言えるのですが、
日本には歯科衛生士という予防専門家がいます。
しかし、彼らは歯科医師の補佐役として位置付けられています。
この階層構造のため、
日本の歯医者はまだ治療医学から完全に離れていません。
例えば、歯科疾患で最も多い歯槽膿漏は、
歯と歯茎の間から膿が出る病気です。
この病気の結果、歯の周囲の骨が溶け、
これを再生できる歯医者は極少数です。
多くの歯医者は、歯を抜くことが必要な状況になった時、
インプラントや入れ歯の提案をします。
しかし、入れ歯が元の歯同様に機能することはあり得ません。
歯槽膿漏に関しても、歯医者が本当に治療しているわけではないのです。
この事実をしっかりと頭に入れる必要があります。
行っている治療が効果的であるか否かの認識の違いは、
実際の効果に大きく影響を与えると感じます。
そこを認識して頂きたいのです。
実際、日本の歯医者の現状は、
治療よりも予防の考え方が盛んでないというのが実情です。
この二つの視点を持って、第三の提案を伝えたいと考えています。
まず、一つ目の話題は、約30年前、日本の歯科の現状に疑問を持ち、
ヨーロッパの歯医者の治療方法を学びに行った事。
スウェーデンでの滞在中に、
予防を重視した医療が実践されているのを目の当たりにしました。
スウェーデンでは、歯医者が受け取る報酬が、
患者の健康状態に応じて変動するシステムが試みられていたのです。
予防の専門家である歯科衛生士が独立して開業することが
認められている点も、日本との大きな差異でした。
二つ目の話題は、
アメリカの歯医者が著した「食生活と身体の対価」という書籍です。
この中には、伝統的な食生活を続ける地域の人々が、
虫歯や歯槽膿漏の問題をほとんど経験していないことが写真と共に記載されています。
しかし、西洋の食文化が影響を及ぼし始めると、
これらの問題が増加することが明らかにされています。
この書籍を通じて、
食生活が人体に与える影響の大きさを改めて認識しました。
これらの事を基に、提案したいのは
「自分の健康は自分で守る」という考え方です。
日本の現状の歯医者に頼るだけでなく、
自らの身体を病気から守るための知識や行動が必要だと感じています。
そして、真の健康を求めるならば、
その目的は日常の笑顔や幸福を追求することだと確信しています。
これを背景に、自己管理の大切さを伝えたいと考えております。
私たちが提供する情報を通じて、
皆さんの健康や人生の質を向上させるお手伝いができればと思っています。
今後も健康や栄養に関する有益な情報をお届けしますので、
是非ご注目ください。