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自分にあった支援機関・支援サービスを利用する


はじめに

さて、プロローグやプロフィールにおいて私が発達障がい者であることは紹介してきました。

ある日突然、「障がい者」と診断されてしまう衝撃。
ショックを受ける方、納得した方、スッキリした方…人それぞれいろんな感情を持たれたのではないでしょうか?

そんな中でワーク&ライフの再設計が必要となるケースも多いと思います。
病院からは基本的に地域の福祉関係の支援機関や施設を紹介されると思います。

実はここがかなり運命の分かれ道。
自分の病状や障害の程度、そして自分が「どういう働き方を目指すか」が極めて重要となって行きます。
私はここで大きなミスをしてしまい、ずっとずっと後悔してしまいました。

一般就労を目指せる、もしくは目指したい人にとっては障害福祉サービスはかえって足かせとなる場合もあります。


☆障害福祉サービスについての解説

以下に代表的な福祉サービスを列挙してみました。内容については私個人の見解となりますことをご容赦ください。

就労継続支援

就労継続支援A型/B型は一般企業での雇用が困難な方向けのサービスとなります。A型では雇用主となる事業所と雇用契約を結ぶため各都道府県の最低賃金以上を貰えます。
半面で安定した体調や精神状態であることが必須です。当然仕事の成果も求められてきます。一般就労前のクッション、土台として利用されている方も多いように感じます。

B型では雇用契約を結ばず、「工賃」という名目での支給となり平均1万円台後半。知的障がい者や中等度~重度の身体・精神障がい者の方などが利用されているケースも多くなります。どちらかというと労働での収入というよりは日中活動の場所、体調の安定のための居場所という側面も出てきます。作業内容としては軽作業系、内職系のものが多くなっていきます。

就労移行支援

就労移行支援は一般企業での就労を見込めることが条件となります。
事業所での就労ではなく、事業所のサポートを受けながら就職活動を行うこととなり、就労継続支援とは「目的が異なります」

就労移行支援では卒業直前の時期を除き訓練を受けることが基本です。
事業所によっても訓練内容やプログラムは多種多様です。近年では発達障がいに特化したIT系の事業所や特定の専門職への就職を目指せるような事業所も増えてきています。

ただし一般的には、就労移行支援の訓練は非常に初歩的なものがほとんどです。身だしなみ講座、軽作業、PC基礎、電話対応基礎、報連相や挨拶訓練、面接練習など。

社会経験があまりない方にも合わせられたプログラムであるため、社会経験のある人からは「つまらない」「意味ない」という感想をよく聞きます。

障がい者就労で働きたいという人にとっては最適のサービスですし、社会経験の少ない若い利用者が多いのも特徴となります。この3つのサービスの中では最も「一般就労」に対して現実的なサポートを受けることができます。

この一般就労はいわゆる「オープン就労」であることが多いです。支援者が介入しやすく利用者も企業により定着しやすいためプログラムでも障がい者就労のメリットをつたえる場面が多いように感じます。
また集団心理というか…基本的にここで就職していく人は障がい者枠で就職に成功していくため、「障がい者枠を受けなきゃ」という心理状態になって行きます。


働き方において障がい者枠にもメリットとデメリットがありますので、ここに関しては慎重な判断が必要だと思っています。クローズでの就労を目指す方には就労移行支援のサービスは向きません。


また、就労を目指すというゴールに向けて、福祉サービスにこだわらなくても就労移行支援以外のサポート手段は他にもたくさんあります。

まだまだいろいろ書き足りないのですが、今回はこの辺で。




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