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6年ぶりの就労移行支援利用①大手2社の見学・体験を通じた感想


みなさま、お久しぶりです。

うつ病を発症してしまい、苦しみながらも次のステップを見据えて移行支援を見学してきて大手2社と地元2社を体験してきました。
現在はとある移行支援で卒業を見据えた訓練を実施しています。

今回の話の中には「ウェルビー」「LITALICOワークス」と地元にある「A社」「B社」の体験を通じて感じたこと(身バレ防止のため企業名はあげません)を赤裸々に記載してみたいと思います。


アセスメント、見学について

各社とも問い合わせをすると「まずは見学に来てみませんか」というのが共通対応でした。大手にはまず資料請求し、そのカリキュラムや想定される利用期間について面談をしてきました。

今回は「ウェルビー」と「LITALICOワークス」の比較の第1回です。

利用期間や活動内容について

ウェルビーでは、比較的柔軟な対応を取っている印象。
「就活特急コース」というものがあり、ビジネスマナーや訓練は省略して直接就職活動ができるプログラムが用意されているようです。

直近の就業状況(1年以内の就業経験)、社会経験、スキル、人物、病状、就活に耐えられる体力を備えているかのなどを総合的に評価され、一定基準以上の方が利用できるサービスだということでした。
私は特急コースの利用要件は満たしており、利用できるとのことでした。就職までの期間は概ね3か月から半年程度とのこと。
特急コースを除いた平均利用期間は1年から1年半の利用が多いとのことでした。

一方のLITALICOワークスは「ステージ制」を採用していることが特徴。
準備ステージ⇒実習ステージ⇒就活ステージ⇒定着ステージという3+1段階のステージがあり、ステージごとに目標設定を行い、達成度合いに応じて段階を明確に可視化してわかりやすい印象を受けました。半面で柔軟さには欠ける印象です。

利用期間に関しては基本的に短期利用は難しいとのこと。
理由としては就職して定着するために、様々な特性や不調についてじっくり利用者のことを知った上でのサポートをするため。

平均利用期間は1年半から2年の方が多い。しかしながら、1年以内に卒業する人もいる。とのことでしたが、数か月で卒業する方の比率はかなり低いとのことでした。

実際にカリキュラムに参加してみた感想

ウェルビーでは「WIT」と呼ばれる訓練プログラムを中心にビジネスマナー講座や就職活動についての講座、グループワーク、疑似就労プログラム、アイスブレイク、メンタル系の講座、軽運動、社内での技能スキル検定など全体カリキュラムはかなり多様で豊富です。午前中に2コマ・午後から1~2コマが連日組まれており、カリキュラムの数はLITALICOワークスより多かったです。
WITでは電卓、仕分け、ピッキング、データ作成、ビーズやクリップを使った軽作業、PC入力速度の検定などがありました。レベルも初級から上級までしっかり区別されていて「物足りない」と感じることは少なかったです。

疑似就労プログラムは4種類があり備品管理、広報誌作成、カリキュラムの企画運営、ダミーデータを用いたプレゼン練習など。どちらかというとスタッフが指示出しをし、疑似的な上司として運営されていました。フィードバック等も多いです。

良かった点としてはグループワーク系のカリキュラムが多く、利用者さんと会話するきっかけがあり、コミュニケーションがとりやすいため利用者同士の雰囲気がとてもよかったです。

LITALICOワークスではカリキュラム自体は午前1コマ、午後1コマですが、週2回は午前中のみの開所となるためプログラムの数は少ないです。
内容はビジネスマナー、就職活動についての講座、部署活動と呼ばれる疑似就労が主だったところ。

その他に「依頼業務」と呼ばれる実際の企業からの作業依頼があり、部署活動ではより実務に近いLITALICOの利用者が実際に使うものや備品管理、広報誌作成、カリキュラムの企画運営で内容自体はほぼ同じです。ウェルビーより利用者に主体性を感じました。スタッフは指示をするというより見守っている感じで、基本的にミーティング等は利用者が進めていきます。ウェルビーでは比較的スタッフが指示出しをして作業を進めていく感じでした。どちらが合っているかは利用者が求めるものによって異なると思います。

自主訓練として事務系、作業系の訓練プログラムは多岐にわたっていて、そのレベルも高いものが設定されています。
内容はおもに文章入力・ビジネス文書作成、ビーズ仕分け、ピッキング、ボールペン組み立てなどです。

この2社の比較ですが、数自体はウェルビーなのですが、かなり違いました。
いちばんの違いはそのインターフェイス。LITALICOワークスではユニバーサルデザインが徹底されておりフォントやルビ、文字サイズやテキストの質感まで細部にまで気配りを感じました。

一方のウェルビーではテキストがあまり本などになっておらず利用者で印刷した紙を利用し、自分でファイリングしていくタイプでした。

また外部サイトや外部のフリーソフトを使っている感じでタイピングは美佳タイプとか寿司打を自分でアクセスして訓練するというもの。また障がい者職業センターが開発したプログラムを流用していたりしました。

文字が小さかったり、ビーズは数がそろっていなかったり、ソフトエラーが多発するなど非常に乱雑な印象でした。

体験していた中で、かなりストレスを感じました。

今回はここまでです。
次回はスタッフの対応、両者のメリットとデメリットについてもう少しお話してきたいと思います。







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