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プリンスの『Purple Rain』

今回語る1枚はプリンスの『Purple Rain』
なんとなーく、聴いてみたアルバムで、
これが私のプリンス初体験になりました。
とりあえずプリンスでも聴いてみるかくらいの
テンションで、数ある必聴版の内の1枚がコレということで、手を出したわけですが
これがプリンス音楽宇宙への旅
果てしない出発点となりました。

このアルバムでめちゃくちゃ感銘を受けて、
プリンスの他のアルバムを漁り始めました。
『Sign O' The Times』や『Controversy』、
『Parade』、『The Gold Experience』等々
数多くの作品がものすごいスピードでお気に入りになっていくわけですが、なんだかんだ
1番最初に手をつけた『Purple Rain』が
1番好きですね。

『Sign O' The Times』も好きなんですけど、
やはり私はどちらかというと短い作風が好みなので、そこで『Purple Rain』に軍配があがりました。
あと、このアルバムはロックばっか聴いている人にも刺さりやすい内容だと思ってます。
ブルースを基調としながらも、ハードロックみたいな音、フレーズでギターを弾いちゃう
ギタリストプリンスを堪能できると言う意味で
このアルバムは格別だと思ってます。
それでいてニューウェイブファンクの土台があって、何より全曲ポップで聴きやすい。
世の中のかっこいい音、気持ちいい音を全部
ポップでまとめ上げちゃう所に、
プリンスの天才たる所以を感じます。

で、もれなくこのアルバムをきっかけにプリンスだけにとどまらず、ブラックミュージックに
興味を持ち始めました。
彼きっかけでマイケルジャクソンにも
進出しましたし、1人で全部の楽器弾いて
アルバム作っちゃうスタイルとか、
とにかく色々なところにカッコ良さを
感じてましたね。

個人的に好きな曲は
『Let's Go Crazy』、『Computer Blue』
『Purple Rain』の3曲です。

『Let's Go Crazy』のギターはたまらなくかっこいいですね。この人ジミヘンみたいだな、
と思った曲です。狂ったようにギターを泣かせる感じ、ジミヘンとヴァンヘイレン以外にあまり聴いたことなかったんですが、コレ聴いて
びっくりしました。プリンスってこんなギター
弾く人なんだ!って。

『Computer Blue』は、ちょっとチープな感じがしないでもないサウンドだけど、これが
逆に味が出てる。とにかくギターが好きですね。よくプリンスのギターはエモーショナル
だ、と言われますがその最たる濃い部分が
詰まっていると思います。

『Purple Rain』に至ってはガチで泣きそうになりました。一時期ひどい『Purple Rain』中毒になったくらいです。
どこを切り取っても、テンションが下がる瞬間がない。プリンスの歌い方も、一見冷静に見えて、でも超情熱的だしそれにギターがまた呼応してくる感じがたまらない。
これ以上にプリンスというミュージシャンの
感情が爆発しているロマンティックな
曲を他に知りません。
このアルバムだけでなく、プリンスで
一曲あげろと言われれば真っ先にこれです。
ベタすぎますが、でもこの曲はちょっと強すぎますね。

プリンスのアルバムって軽い気持ちで聴けないんですよね。なんじゃこりゃっていう感情を抱きながらメロディーに酔う、みたいな感じなんですよね。異質ポップなんですよ。
その要素がいかにも聴きやすい形で、
まとめられているのがこの『Purple Rain』
なんだ、と他の作品を聴くと分かりました。
天才が我々凡人が理解できる世界まで
気まぐれで降りてきた。
それまでのプリンスの完成系であり
その後の音楽性の原点でもある、
プリンスが濃くて且つキャッチーで聴きやすい
最高の1枚です。

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