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食わず嫌いを悔いた『Back In Black』

あまりにも有名なAC/DCの
『Back In Black』。
AC/DC自体はそれまでに『Highway to Hell』が大好きで、何度も聴いてた。
でも、『Back In Black』を聴いたのは
AC/DCを知ってからかなり後だった。
その理由は、なんと食わず嫌い。

ボーカルのボンスコットが好きだった。
『Back In Black』からボーカルが変わったと言う話を聞いて、なんとなく敬遠してた。
あの狂ったような歌い方、声がいいのに!
って食わず嫌いしてた。

でも、そんな程度の食わず嫌いなんて時が経てば簡単に綻びてしまうもので、
ある時急に「聴いてみよう」とトラックをかけるわけで。

で、それからは大後悔の渦。
めちゃくちゃかっこいい。
ロックの騒がしいかっこよさ全部てんこもりに
して詰めた、みたいなアルバム。
ギターはろくに弾けやしないのに、
部屋で1人でずっとノリノリでエアギターしてる変態がまた誕生してしまった。

で、大好きな前作と比べて感じたのは、
やはりまとってる空気感。
ボンスコットが亡くなったと言うこともあってか、手向とも言える雰囲気。
ノリノリなパーティー感も引き続きあるんだけど、でもどこか寂しげな空気感がずっとあって
なんか肩の力が抜けてる。
なんか一皮剥けた感じがする。

で、食わず嫌いしてたボーカルも
めちゃくちゃいいわけですな。
まったく違和感ない。
私の好きなヴァンヘイレンでボーカルがデイヴからサミーに変わった時みたいに、
音楽性が根っこの部分が変わることなく、
ボーカルに合うように
自然に移行してるからだと思う。
ちゃんとフィットしてる。

で、1番すごいと思ったのはアルバムの構成。
ずっと同じテンションで飛ばして騒ぎまくってるのに、42分ツルッと聴けてしまう。
ここまで集中させてくれるアルバムは
ちょっとなかった。トータルで聴く、
って言うことを改めて教えられた気がした。

ロックのかっこいい部分が全部詰まった
夢のようなアルバム。
ギターがずっとかっこいい。おもわずギターを触りたくなる。ギター弾いてる人は絶対聴いたほうがいい。
ロックって何がいいの?
って聴いてくる人には絶対おすすめしたい、
今回はそんな『Back In Black』の話でした。

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