『涙の女王』が面白いぞ!
最近話題になってた『涙の女王』。
視聴率が『愛の不時着』越えとかいうから
そんなん見るしかないやんけ!
と思い見始めたわけですが。
いや、ホントにね。
めっちゃ面白かったよ。これ。
私の中ではほとんど完璧に近いドラマでした。
もうその面白さ、良さっていうのは
実際にちゃんとドラマ観て感じて欲しいところ
ではあるんですが、私なりに刺さったポイントをなるべくかいつまんでいこうかと思います。
①ずっと見せ場でトイレに行けない。
このドラマを一言で言い表すなら、
「トイレに行けないドラマ」。
後に繋がってくる様な大事な要素が
結構至る所に散りばめられてる。
それをしっかり見てないと迷子になります。
一時停止せずにトイレ行ってる間に
話がどんどん進んでいって置いていかれる事
が何度かありました。
まじで話詰め込みすぎじゃねーのって思ってしまうほどの話の展開。ふつうこんだけやったら
迷走するもんだと思うけど、お得意の
エピローグを上手く使いながら、
丁寧に作られてた印象。
話詰め込んでも上手く処理してるし、
そのぶん面白さを増やすことに成功してた
ように思う。
②主演2人のラブロマンス
もうここは文句なし。
いきなり結婚から始まって、
何度も試練があるんだけど
キムスヒョンが泣き、キムジウォンが泣き、
またキムスヒョンが泣いて、、、、、、
の繰り返し。
タイトルに「涙」とある様に、
このドラマは主人公が涙を流しまくる。
観てるこっちの心を確実にドラマの中に
引っ張っていく。
そして泣きじゃくる瞬間と同様に
しっかりかっこいいシーンも入ってくる。
キムジウォンもいいんですよね。
超がつくほどのツンデレ。
素直になれや!と何度画面に向かって
突っ込んだことか。
でもまた抜群のタイミングで可愛さ
見せてくるんだよね。
ストーリーからして、かなりぶっ飛んでる。
離婚しよう、に留まらず
そっから死別を狙う夫とか、
どこに共感できんねん!という滑り出し。
だけど、その離婚に至るまでの描写が
しっかりしてる。
そりゃ離婚したいわな、と視聴者に納得させられるだけの流れをしっかり作ってる。
そこからまた2人のラブストーリーが
少しずつ毛色を変えながら進んでいく。
最初はやはりコメディタッチなのだけれど、
5話あたりから雰囲気が明らかに変わってくる。
この先も話してしまいたいけど、
できるなら本編を観て味わって欲しい。
5話からはマジで極上。
ちょっと自分は言葉に言い表せない。
③同情を禁じ得ない悪役と
同情を寄せ付けない悪役
このドラマは悪役が2人。
どっちもかなりのワルだから、けっこうイライラする展開も多い。
さっき言ったように主演2人のラブロマンスは
めちゃくちゃ味濃いから、16話もあったら
普通胸焼けするか中だるみするんだけど、
悪役2人が絶妙なタイミングで攻撃してくるから話のテンションが緩まない。
おまけに悪役もちゃんと違いがあって、
一方は悲しいバックグランドを持つ、同情を
禁じ得ない主人公の恋敵。
しかしもう一方は、同情をまったく寄せ付けない超完全悪。
両者とも悪役という所は共通していれど、
その背景が違うから目的も違っていて
最後結局どうなるのかわかんない。
もうこの辺の話の展開はサスペンス並み。
④映像が美しい
もうなんだか最近の韓ドラは皆映像が綺麗。
そしてこのドラマも例に漏れず美しい。
その映像のトーンもまた話の雰囲気に
めちゃくちゃマッチしてるんですよね。
何というか、その場面の雰囲気に説得力が出ている。
このドラマの世界観を支えていたのは
映像なんじゃないかなーと思います。
あとこれは個人的な感想なんですが、
話が進むにつれて映像のトーンが変わっていくように思えたんですよね。
これは錯覚だと思いますが、
前半は「なんだか冷たいトーンの映像だな」
と思ったんですが
話が進んで、ヒョヌとヘインの間に積もった
雪が溶けていくように
映像も優しく暖かなトーンに変わっていく様に感じました。
⑤最終回どうなん?
ちょっと評価が割れてるラストの
描写についてですけど、
私は大アリ、大賛成、大感動した派です。
2人のラブラブな所は16話使ってしっかり
見せてもらったんで、これ以上見せられても
ちょっと胃もたれするかなー、
というのが正直な感想。
なんなら話が美しすぎてイチャイチャが
逆に下品になりそうなくらい。
一貫して上品なラブラインだった気がします。
2人のその後はサラッと描かれてるくらいが
いいなー、と思ったら案の定エピローグで
上手いことやってくれてました。
宣言通り、ヒョヌはヘインより少し長く生きて
ラベンダー畑の中でヘインが迎えに来る。
なかなかいいラストだったと思います。
気になった点①
伏線入れすぎて、後に繋がってくる話がどれか
わからんくなってくる。
たぬきとか、あと会長の長男とか
話に関わってくる大事な要素なのでは?
と思った部分がノータッチで終わったのは
ちょっと気になったかな。
確かに話の本筋には関係ないし、
描く必要はなかったと思うけど
無駄な場面も、必要な場面と同じくらいの
テンションで描いちゃうから
観てる人はわからんのよね。
無駄な部分はもうちょっとテンション下げ目で
やってもよかったんじゃないかなー、と思う。
気になった点②
話が盛りすぎ。
15話の最後にヒョヌが車に轢かれる
流れとか、どう考えてもいらんくね?
次の回で銃で撃たれるのなら尚更いらんくだり
だったと思う。銃で撃たれるか、轢かれるかどっちかでいいよ、と。
次の回へと話を関心を引っ張る起爆剤としては
よかったかもしれんけど、
トータルで全部観た後だと結構無駄なシーン
だったと思う。
1番酷かったのは、「手術すれば脳腫瘍克服できるけど、記憶が無くなる」とかいう流れ。
なんじゃそれ。
最終回まで見てもストーリー的に記憶無くす
必要あったか疑問だし、なにより設定が
強引すぎる。
いや、嘘をつくのがいかんと言ってるわけじゃない。物語にはテンポっていうものがあって、
それを崩さないための嘘は全然OKなんです。
ただ、「手術したら記憶も消える」は
逆にテンポを悪くする。無理矢理な都合の良さを無視しないと話が入ってこない。
本当に蛇足という言葉がピッタリな流れだったと思います。
気になった点③
個人的には
何度もリピートするドラマではないかなー、
と思いました。
良くも悪くも初見の面白さにパラメータを
振り切ってるドラマな気がします。
というのも1話1話がとにかく長くて
話も濃いし、何より内容が重たいんですよ。
そして話が濃いゆえ、作業の傍ら流し見
とかしてると話わかんないから
腰据えてみる必要があるんすよね。
リアルタイムで1話1話追いながら観てると
「次どうなっちゃうんだろ」的なテンションで
ドンドン観れちゃうんですけどね。
一周するだけでかなりエネルギー使います。
忘れた頃にもう一周してみる、くらいが
最適なテンションな気がしてます。
気になった点④
お祖父様の配役はミスってる気がします。
設定と実際に演じられている俳優さんの
年齢に差がありすぎですね。ヘインの父ちゃんと兄弟に見える。他に敵役がいた気がします。
まとめ
いろいろ掻い摘んで自分が刺さった所と
気になったところ
書いてみましたけど、
ほんとに面白かったです。
Netflix入ってるなら絶対見るべき。
気になった所もほとんど重箱の隅突くようなもんです。③に関しては結構贅沢な不満ですし。
なかなかよく出来てたドラマだと思います。