半玉変更

まずね、こんな注文をしようと思う悪趣味な野郎に意識外からのそりこみを入れてやりましょう。

私は、某有名牛丼チェーンの手足となってお金をいただいているわけです。もっぱら仕事と言ったらレジ打ちで、

いらっしゃいませ。
店内?弁当?
これこれでOK?
1200円ちょうだい。
ありがとう。
すわってまっててね。

こんな感じの話をする仕事。

そんな仕事で私は時に、私の耳のくそさによって聞き取れなかったり、新商品の仕様をわかってなかったり、そういうのでお客さんに迷惑をかけてしまうことがある。

今回も”まず”私が迷惑をかけてしまった。半玉変更何て項目があることを知らなかったのだ。生卵が付属する商品を頼まれたらそういうことが可能なのである。うちの店舗はゆるゆるなので、そういうことが周知されていない。

よって私は「すみません。そういうことは~」と言って謝った。

でも謝りながらも、その項目を探していたのだ。なかった場合は店長に聞こう。そんな感じで。


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今日は牛丼にするか。国道沿いのでかい道を自慢の車で走らせながら思う。
イヤホン越しの友人の声を聴き流しながらどのメニューを食べるか決める。あの牛丼屋はよく行っているから、大体のメニューは頭に入っている。

あのメニューの半玉変更ごはん大盛にしよう。そう思ったとき、牛丼屋の看板が目に入る。

適当に車を止めて、店内へ。少し並んでいるが、ワイヤレスイヤホンで話しとけばいいか。

店員はなんだかぼさっとしてそうな野郎だ。声だけはでかくて媚び売ってるが。自分の番が来た。

「~~の半玉変更ごはん大盛で」

店員は

「すみ、ません。そういうことはしてなくて」

「は?ほかの店ではやってるけど」

「すみません、、、あ、ありました」

「あっただろうがよ。糞野郎。」

友達がイヤホン越しに笑う。

店員が
「初めて遭遇したもので、申し訳ありません」

腹が立つ。金を渡して、レシートを待つ。

店員がクーポンでなんか手間取っていて、

「ちゃっちゃっとちゃっちゃと」

また友人が笑う。


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糞野郎と言われた。あまりにもすっとクソやろうといわれたもんだから、何がなんだかわからなかった。下をとりあえずむいた。でも私ってのは私だから

「初めて遭遇したもので、申し訳ありません」

と泣きそうになりながら割と答えた。強がりではないけど、これは悔しくて泣きそうになったんだ。

そいつはそのあとも「ちゃっちゃっとやれ」みたいなことも行ってきた。
厨房のほうを向いて偉そうに飯を食っていた。でかい声でイヤホンで友人らしき人と話していた。

ちゃんと、食べ終わった後のお盆は世紀末みたいに汚かった。

どこかの土地の名前と、その土地をたたえる「最高」の文字が書かれたTシャツを着ていた。

おおよそで見積もって27歳。髪は耳を覆い隠すように伸びていて、汚い茶色。

大工職のような人が着るインナーをTシャツの下に着て、私に

「糞野郎がよ」

と吐き捨てた。

つまり~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

筋合い!!!!!!!!!!なし!!!!!!!!!!!!!!!

くそが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


あと、その感じで割りばし使うんかい。汚く食うんだからいいだろ。どうせ。

急募。あの年になってまで、初対面の相手に糞野郎といえるような人格を保つ方法


急募。ラッパー以外で、初対面の人に糞野郎という方法。


ゆる募。あいつが糞野郎といったときの気持ちを知る方法。

どう生きたら、そんなことができるか、私は知りたいです。

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