ウオノメ銀次

こんちゃ!!!勢いで!!!生きます!!!!たのしいことがだいすき!

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最近の記事

ZAZEN BOYS 武道館公演について

 まだまだ東京の街には慣れない。ほとんどの景観、人間に対しての興味を削ぎ落とさなきゃいけない。全部拾っていたらパンクしちまうし、拾えるほどゆっくりと流れては行かない。一方通行の狭い本屋で、せかせかと後ろから人がなだれ込んできてる感じ。これもまた良さなのかなと思える日は、おそらく私が今の人生と同じくらい、喧騒と人口密度になれたときじゃないかな。  本日都を訪れた最大の理由は、武道館公演を見て聴いて震えるためだ。我が人生において、最大の衝撃。向井秀徳ならびにZAZEN BOYS

    • ラブソングのある所には

      ラブソングが、すべてを包括している。 ラブソングに説明を任せている。 ラブのゆえんを、誕生日も知らないイケメンが、さけんでいる。 ソングのほうは凡庸で、希釈しすぎたメロドラマ。 ピッチがあっている。 遠くのほうで響いている。 ラブの所在をまださがしている人。 ねっこのほうから疑っている機関はないのかね。 カバーされて、カバーされたラブソング。 近くのほうでなっている。 また、説明を任せている。 ピッチが外れている。 生きてはいけなくなっている。

      • 心の距離がね

        サークルの先輩は、フットワークが軽い。 ひゅっと本場のカオマンガイを食べに行ったり、コーヒー屋さんを開いてみたり。 村上春樹が好きで、映画を見るのも好きだ。 服装はいっつもジャージなんだけれど、そこに依存しないおしゃれな生活をしている。見せている。 私はそんな先輩にたいしてふざけて悪態をついたりする。ある程度話が通じると思ったからだ。 例えば、〜〜ってキモいですよねとか。これは浅はかだとか。そういう下世話な話。私はガチでは言っていない。 その人とさっきラインをした。業務

        • うちわのまつり

          まつりって、なんか二種類あるきがする。 一つは町を挙げての大盛り上がり。商店街とか商工会とかが企画して、ちょっと大きな町だったらゲストとか珍しいで店が出たりして。みんなのちょうど盛り上がりたかったんだよーーみたいな気持ちをあおる祭り。中学生とか、高校生とかが好む祭りはこれですわね。盆踊り何てそっちのけ、あのこの頬をどう赤らめさせるかが肝なわけです。花火なんかも打ち上っちゃって。私ってば、花火を純粋に楽しめない側の人間なのさ。 花火っつーのは、祝砲なわけじゃんか。もちろんそ

          僕らが踊り続けた 笑い話の夜

          今日、最高の出勤と退勤をかました。 まず一個目の出勤。こっちは割と普通。じいちゃんからもらった青い軽。交通ルールをマックス遵守。だけれども、死んでもいい覚悟をほんのり胸に掲げた運転。15分ほどで、小さなオフィスにつく。 私は大学生の身分で、システムを作ったりしている。粗がたくさんあるけれど、必死こいてやっている。 そっちは三時間で終了。おじさんおばさんに身の丈に余る賛美を浴びせられて、ほくほくで青い軽。車の中では大爆音で音楽を流している。青い軽からずんずん。人の目が気に

          僕らが踊り続けた 笑い話の夜

          kugatsu

          九月といったら、妹の誕生日だ。 それ以外の思い出というか、感想というか、そういったものはぜーんぶパッとしない月。 アスリートは九月生まれが多い。 部活をやっているときに聞いた話だ。私の四個下で、私の二倍は泳ぐのが早かった彼は四月生まれだった。一個上の今は消防士の岬君は九月生まれだった。 夏という、青春の相方がそのなりを潜めようとするのを、穏やかに覆っていく季節。 まあパッとしないんだけどねーー。10月のほうがいいべ。私の誕生日だし。 そんなことを言っても夏は真っ盛り

          半玉変更

          まずね、こんな注文をしようと思う悪趣味な野郎に意識外からのそりこみを入れてやりましょう。 私は、某有名牛丼チェーンの手足となってお金をいただいているわけです。もっぱら仕事と言ったらレジ打ちで、 いらっしゃいませ。 店内?弁当? これこれでOK? 1200円ちょうだい。 ありがとう。 すわってまっててね。 こんな感じの話をする仕事。 そんな仕事で私は時に、私の耳のくそさによって聞き取れなかったり、新商品の仕様をわかってなかったり、そういうのでお客さんに迷惑をかけてしまう

          キンタマ

          キンタマ、玉金。タマキンティゾス。キンタマランド。

          プレイリスト:夕立

          僕の話  ネット上には、いくつもの噂、都市伝説が跋扈している。それらが肥大化して、エンタメになったり、それらを語ることが商売になったりしている。     普通にSNSをやったり、動画配信サービスを見ているだけで、それらは脳内に垂れ流される。  まぁ、たいていのもののクオリティっていうのはたかが知れているし、ネット上の不確かなものすべてが、噂、都市伝説の類だってくくることができる。僕の存在は、電波を通した彼、彼女らにとっては不確かなものかもしれない。逆もまたしかり。  僕は、

          プレイリスト:夕立

          先々週の晩、車の中だと一番小さい車に轢かれたよ

          バイト終わりだったんです。バイト終わってから、一目散に帰る日が、私はあります。早く帰りたいとかじゃなくて、バイト先にいる理由がないから。 23:00分にバイトが終わる。 その5分後に着替え、記帳を終わらせた私は、自転車を引き始めた。なぜ乗らなかったというと、音楽を聴きたかったからだ。 その時はなんだか、音楽が聴きたかった。ほぼ喉から音が出てしまっている鼻歌を歌いながら、涼しい夜を、ゆったりと。 と思っていたら。右手から光が。 横断歩道を渡っている最中でした。 右か

          先々週の晩、車の中だと一番小さい車に轢かれたよ

          彼らは毎日同じ席で

          大学には食堂っつーもんが大抵ある。食堂って言ったって、こちとら単科大学でございますから、飯を食う以外の用途にもいろいろ使われるわけです。何かしらのミーティング、雑談、作業場所。 六人掛けのテーブルがおおよそ75個。壁際のボックス席が10個。もう反対の壁際には丸テーブルが10個。普通の食堂のサイズがどのくらいかは知らないが決して狭くはないはず。 平日のある日の昼はすべての席が埋まったりするが、授業が行われている時間は割とすっからかんだ。 自意識の強い人は奥の方の席で、人に

          彼らは毎日同じ席で

          クソサブカル野郎、盆地に死す

          モノローグ  1 収監 「ご入学おめでとうございます!」  形式だけの祝いの言葉が飛び交う中、クソサブカル野郎が、この大学に入学いたしました!!!!!!!  趣味は音楽、映画、文学、アニメ、その他もろもろ。多岐にわたるジャンルを網羅しております。ですが生まれは辺境、育ちも辺境、これから4年過ごすところも辺境。サブカルのメインストリームに触れたこともないこのわたくしが、サブカルの巣窟であろう大学に入学させていただきます。ああ、わくわくする。どんなサブカルクソ野郎、どうしようも

          クソサブカル野郎、盆地に死す

          お水のみ男

          今日はゆったりと一日が始まりました。入っていたはずの授業は、もう意味をなさないものになってしまったので、午後から学校です。生活に含まれるものを長い時間をかけて終わらせて、お昼すぎ。 学校に向かう途中の定食屋に行こう。 坂の上に私の賃貸はあります。坂の上なんです。坂の上ってことは、帰るときは登ったまんま、家にいないときは下ったまんまです。 坂を登ったときって、ぜえはあ言いながらたちこぎてうねったような道筋を描いて、やっと坂の下の景色が見えてきて、そこで涼しくて少し早い世界

          ありがとうございます。をあきらめない

          私は某チェーン牛丼屋で働いている。そこは私の通う大学近くの、二車線の国道に面したゆったりとした広い空間が特徴的な牛丼屋だ。昨年末に働き始めて、今ちょうど調理のいろはを習得し終えた段階だ。牛丼屋は、まずレジ打ちをマスターしてから、調理を学び始める。だが調理を習得段階の私でも、シフトや忙しさによって全然接客をする。 こんにちは。 店内でお召し上がりですか? こちらが店内メニューになります。 現在キャンペーン実施中ですが、いかがでしょうか。 ~~~ですね。こちら、ドレッシングがゴ

          ありがとうございます。をあきらめない

          朝九時半、出発前、半裸

           なんでったって土曜日の朝に出かけにゃならんのだ。この予定を入れたのも立てたのも私だけれど、いっつも後悔する。 10時から始まる予定のために8時半には起きなきゃいけない。8時半に起きるためには1時くらいには寝なきゃいけない。一時に寝るためには?みたいな予定の連鎖が延々と過去を遡っては、初めてオナニーしたあの日までいけそうなきがする。 時間がないのに言葉は出てくる。自分から見ても価値のない言葉だけど、いま脳みそ直送の言葉をネットの海にザバーンってやらせてもろてます。 半袖にしよ

          朝九時半、出発前、半裸

          実家に帰ったら、生徒会長は髪を染めていたし、スーパーはつぶれていた。

          久しぶりの実家 大学生になった私は、五か月ぶりくらいに、海が見え、山が囲む故郷へと帰った。バスを二本乗り継いで、県の端から端まで。二本目のバスは私だけを載せて東へと進む。おそらく何年後かには廃線になってしまうだろう。  一人でバスを占有する優越感と、実家に帰れるうれしさと、確実に寂れていっている地元への思いがごちゃ混ぜになって、なんだか気持ち悪くなった。 実の家と書いて実家。なんだか違和感がある言い方だ。私が今住んでいる寮は私の実際の家と書いて実家であることは間違いないの

          実家に帰ったら、生徒会長は髪を染めていたし、スーパーはつぶれていた。