前立腺がんだって。なんだよ、それ!#019
ご無沙汰!
3カ月ぶりの検査は・・
なるほど、0.001。
順調に効いている。
リューブロレリン+ビカルタミドの強力チームは、俺の身体との相性も抜群なようだ。
「このまま、うん、やっていけそうですね。」
ついに0.001、0までいきそうだね。
「うーん、もちろん計測不能なところまで、一度はいっておきたいですが・・」
「特にそこへ届かなくても、十分な、・・成績です、かなり有効です。」
やっぱり効かなくなっていくもの?
「不思議なもので、生物は生命の危険にさらされると必ず立ち向かいます。それはがん細胞も同じこと、です。」
「いずれ薬の効果が落ちるか、維持されるかは、くまさんの免疫力も関わってくる複雑な、まぁ、問題です。」
わかったよ、先生。
絶対に俺の内側から、前立腺がんを含むがん細胞は消えることはない。そりゃそうだ、なにかの本で読んだことがある。健康な若者でも一日あたり5000個ほどのがん細胞が生まれるらしい、60歳ともなると一入だろう。免疫機能がいちいちそれを退治している、ご苦労なこった。
免疫は、自分のものだ。つまり、自分で用意しないと始まらない。
どんなモノを喰いドンナ暮らしを過ごせば、免疫などという見えもしないシステムを強化できるのだろう・・
なにはともあれ、現状は平穏だ。波風の一つも立っていない。
つまり、この乱れ書きもたいしておもしろいものにはならない。めでたしめでたし、である。
「次回は、3カ月後、えーと6月5日です。また、血液採取はその前で・・5月30日あたりでいけそうですか?」
はい。
「4月・・ゴールデンウィーク前に処方箋を出します。う・・っん、24日は?」
はい。
「では、それで。お大事に」
春が近づいている。
そういや、一年経ったんだな・・
早かったのか、おそかったのか。
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