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学級経営117「その子(個)を細分化して見ることと、教師の関わり方」
この記事は、2025年1月4日に栃木で行われた古舘良純先生×中村啓太先生のセミナー「授業で『人』を育てる」から得た学びからのアウトプットになります。様々なキーワードについて、私自身の考えをまとめたものになります。
学校で安心して生活するためにも、よりよく学ぶためにも、何より子どもたちの関係性が重要。子どもは本来関係を修復させる力をもっているのに、教師が余計なことをしすぎていないだろうか。子どもたちの間に入り、仲を取り持つことに教師本位の満足感を抱いていないだろうか。与えられた規律と同じように、関係は先生が修復してくれるものという意識を植え付けることにならないだろうか。
教師のアプローチが必要なときを見極め、そのアプローチの仕方にも気を遣う必要がある。その子自身がどうなりたいのか?集団の中でどう在りたいのか?そして、自分(個)の在り方が、学級という集団にどう影響を与える(と考えている)のか?そのようなことに目を向けさせ、周りのとのよりよい関係性をつくっていけるようにする必要がある。
授業の中ではその子の力や得意なことに目を向け、リスペクトすること。言うのは簡単でも、これが非常に難しい。授業外のその子(個)への見方は、少なからず(いや、とても大きな割合で?)授業中にも影響する。互いに合わない子同士がいるのは当然だが、"その子(個)"を細分化して見て、リスペクトできることに目を向けようとすることは、自分という人間を成長させることでありながら、その子も尊重し、ひいては学級をより高度な次元の集団に成長させていくことにつながる。そのような意識を級友に対して向けることができるように。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。