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ヘルメットのお話 Vol.29

ヘルメットとは、頭部を危険から守るための兜(かぶと)形の帽子です。金属やプラスチック製が多く、丈夫で軽い強化プラスチック製が多いです。


ヘルメットの本来の意味は、日本でいえば兜で、頭部を守る保護具だ。
今では、努力義務になった自転車用ヘルメット、工事用、オートバイ、自動車レース(二輪含む)、競輪、競馬、競艇、登山など何しろ頭を保護する保護具のことである。

我々現場の人の使うヘルメットには、墜落、転落、感電など用途に対応するヘルメットや、通気性の良い墜落、転落に対応したものを使用する。労働者はしつこい阿墜落・転落・感電の危険性がある場所では労働者はこのタイプのヘルメットを使用する必要があります。

オートバイに乗車する際には、乗車用ヘルメットの着用が義務付けられています。自転車に乗るときも努力義務として、定められ去年から着用している方が増えています。

MP型(ドカヘル)
MP、ミリタリーポリス

型がMPの使っていたヘルメットに似ているのでMP型と言いますが日本では
土方(どかた)(土木作業員のこと現在は差別用語で使わない)のかぶるヘルメットの略称でドカヘルと呼ばれた。彼らの着るジャンパーをちなみにドカジャンと呼ぶ


ドカジャン

今はワークマンプラスなどでおしゃれなものを売られていてそれらを選ぶ人も多い。

話がそれたが、ヘルメットも現場用はアメリカンタイプ欧米型とも呼ばれ、ひさし(つば)があるものを使う傾向にある。
・デザイン性が高い
・機能性に富んだ商品が多い
・前頭部に出っ張り(リブ)がある
・建築業界や製造業でよく使われる


アメリカンタイプ右は感電非対応

産業用ヘルメットと乗車用ヘルメットには認定や検査の基準にも違いがある昔から産業用のヘルメット(ドカヘル)をかぶって原付に乗る方を見かけましたが、実は産業用ヘルメットと乗車用ヘルメットには、設計や製造、性能検査の方法などの違いがありかぶっていても意味をなさないこともあります。

内閣府令が定める「乗車用ヘルメットの基準」というものがあり、これを満たしていないヘルメットには125ccまでの排気量制限があるんです。

国内で販売されているヘルメットには「125cc以下用」と「排気量無制限」の2種類が存在し、125cc以下限定のヘルメットには、分かりやすいように「PSCマーク」(ヘルメットが国内の安全基準に達していることを示します。乗車用ヘルメットの必須規格)や「SGマーク」(Safety Goods”の略で、財団法人の製品安全協会が認定した製品に付けられるマークで対人賠償責任保険も3年ついている)ステッカーなどが貼られています。
JISマークでも排気量に制限がわかります。125cc以下は「JIS 1種」、排気量無制限は「JIS 2種」の2種類があります。またほかにも「レース規格」や「海外規格」もあり「SNELL規格」は中でも審査基準が最も厳しい審査があります。

一方産業用ヘルメットは槓子の試験やら衝撃の吸収試験は乗車用と一緒ですが耐電試験なども行われます。

衝撃吸収試験


貫通試験


耐電試験

乗車用ヘルメットとは東部に受ける衝撃が違うことから性能の評価が似て非なるものなわけです。

ちなみに昔、現場の10階から、鉄骨の本締め用の5分のナットをヘルメットに落とす実験を行いましたが、貫通まで2発(回)でナットが貫通しました。

さらに乗車用ヘルメットについても30Km/H以上の速度で頭部直撃の衝撃には耐えられないということを聴きましたが、その速度でヘルメットが壊れなくとも、首の骨が折れてしまうのでそれ以上の強度を求めていないと聞いたことがあります。(基準は。変わっているかもしれない)

まあ、
どちらにしても危険な場所(立ち入り禁止場所)にはいらないとか、スピードを出し過ぎないであるとかの注意が必要です



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