日記17日目

朝6時執筆開始

とても心地がいい。落ち着いている。静かで深い湖と生い茂った木々を感じるような状態だ。これといって何か意識したり考えたりしてることもない。外側は前と何も変わっていない。前回の記事から今の今まで、このような状態が続いている。僕はいつだって自分から始まって自分で終わるらしい。僕の中で”理屈”や”整理”をしようとする意識があって、それとは別にハチャメチャで楽しい雰囲気の無意識がある。僕は意識を一回振り払ったのだろう。鎖から解かれた感覚がある。何をしてもいい、何を考えてもいい。めちゃくちゃで無意味が素晴らしい。すべて僕である。最近はそんな感覚にずっと浸っていた気がする。「ただいま」と思った。もちろん絵も描けるようになったし、口も暇がなくなった。思考などがポンポン広がる。これを目指していたわけではないし、これから目指すわけでもない。僕は僕で、いつでも完成しているし、いつまでたっても未完成だ。

今日は久しぶりに人と会う。そのために服を買った。いつもパピーのお下がりの服を着ている。散歩するときも寝るときも。友達と会うのは年に二回ほど。その度に服を買っている。靴も帽子も買った。僕は服に関してオシャレとかダサいとか全く分からない。関心もない。才能がないとはこのことだと思う。しかし”自分らしさ”だとか”好き”を見つけるのは得意らしい。服の探し方を変えてみたらすぐにうまくいった。

vaporwaveという音楽のジャンルを見つけた。無秩序でよく分からない音楽だ。僕はこういったよく分からないのが大好きだ。

いろんな人からやたらとポテンシャルが高いだとか慣れるのが早いだとか言われる。僕はそういった、周りから言われたことにすがりついたりするのは好かないけれど、でもやっぱりうれしい。

ジャンル、カテゴリー、褒め言葉、才能、いろんなことが括られているけれど、僕はそこには興味がない。変わったことをしたいだけだ。僕は僕なので、誰とも違う。当たり前だ。それを思い出しただけで高揚感に溢れる。このような状態になったとき、やはり表れるのは「次はいつ落ちるかな」という危機感。でも今はそれほど怖くない。いつでもこい!といった感じだ。なんでもいい。本当に何でもいいんだと思う。実はなんに対しても興味がない。めちゃくちゃなことが起こっても構わない。変な話、外出するときいつも鍵を掛けないのもそこに繋がるかもしれない。僕が外にいる間に部屋に泥棒が入って盗んだり部屋を荒らしたりしたりすることに対して何も拒否感が湧かない。なんだったら、新しい日常を体験できるかもとか思う。それを期待している。財布もスマホもパソコンも本もなくなって、自分の身だけで外をあるいて野宿して…。そんなことを妄想する。本当に何でもいいと思う。

6時20分



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