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140.【忘れられないあの景色】気色ばむなんてどこの風 満開のふわっと流れ込む匂いに笑顔溢れる

気色けしきばむ】
1.怒ったようすを表情に表す。むっとして顔色を変える。
2. それらしいようすが現れる。
  ㋐花が咲きそうになる
                 (以下略)

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喜怒哀楽の感情があるから人生の酸い甘いを味わったり、深く感じられると思いながら、気持ちが忙しいのは疲れるので、わたし自身は、出来るだけフラットに過ごしていたいと思っています。

薄味でも、しっかり味わいある料理のように、淡々としていても、人生の波風は感じられるのではないかと。

子どもの頃、親に連れてってもらった観光地で、よく絵ハガキを買っていました。スマホでみんなが思い思いに景色を写す今の時代、景色の絵ハガキって売ってるのかな。プロの写真は違うと思いますよね。今なら、帰宅後撮った写真を眺めるように、絵ハガキを壁に貼って、出会った景色と楽しかった時間を反芻してました。

子育て期、子どもが小学生になり、少年団の活動忙しく週末は潰れる日々でしたが、自分が子どもの時楽しんだ場所は、自身の子どもにも楽しんでもらいたいと、合間の休日をみつけてお出かけしました。GWが終わった後の休日に出かけたところは、わたしも初めての場所でした。


東藻琴村の芝桜

芝桜で有名なところは他にもあり、ハシゴをするようにこの時は出かけましたが、先に訪れたここが印象的でした。

長時間のドライブ、混んでいる駐車場で車を降りる。やっと着いた~と、愚痴もこぼしつつ、座って固まった体を大儀に動かしてドアを開けると、
途端、甘い匂いがふわっと流れてきました。そして、目の前に広がる花畑!

近くを蜂が飛んでいて、一瞬おののきましたが、それもこの香りがあるから。
嗅覚で感じる景色は、これは現地を訪れないと感じられないもので、ここに来て良かったと思った瞬間でした。

芝桜の色も一色でなくて、山の傾斜を感じられるように咲き拡がっているのも良かった。テンション上がって通路は駆け出していく子ども達(特に下の子)遊べるようなコーナーもあって、素敵な景色に囲まれながらいい時間が過ごせました。

忘れられない景色の一つです。

流れを止められるようで、写真を撮らずに過ごしていた時期もありました。子育て中は、もちろんその瞬間を残すように写真を撮って、また子どもと花って相性がいいなと思って、よく花畑とともに写真を撮りました。ここの写真も記憶とともに残っています。


話は別ですが、先日訪れた喫茶店。ドアを開けた瞬間、花か木の匂いがふわって流れてきました。香に包まれていい時間を過ごしました。
嗅覚で楽しめるっていい。記憶に残りやすい。

ちょっとささくれだちそうな人の気持ちをふっと和ます、そんな匂いのようなものを放つ
芝桜のように 私はなりたい なんてね。

ちょっと蛇足をつけながら、「忘れられない景色」について書いてみました。




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