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合理的選択制度論とプリンシパル・エージェントモデルの個人的ノートまとめ


急いで作ったので雑です。ご勘弁を。

合理的選択制度論

合理的選択制度論とは、文字通り、政治に関係する人(アクター)が目的に対する手段に関して合理的に行動する、という考え方です。人間は自分や集団の利益の最大化を目指すと想定する、と言い換えてもいいかもしれません。経済学的合理論、経済学的制度論なども同じもの示していると考えてよさそうです。

私が主に依拠している教科書(久米郁男他『政治学』2011 有斐閣)には、自殺をしたい人間が豆腐の角に頭をぶつけて死のうとするのと、毒薬を飲んで死のうとするのでは、後者のほうが合理的である、という例が示されています。つまり合理的選択制度論は目的(この場合の自殺)が合理的であるかどうかを問わず、その手段(豆腐か毒薬か)のみを問題にして考えるということになります(自分で書いておいてなんだが、わかりにくい)。

合理的選択制度論は新制度論の一種であり、他には歴史的制度論と社会学的制度論(新制度派組織理論)があります。社会学的制度論と合理的選択制度論は、アクターの合理性を前提にするところは似ていますが、前者はインフォーマルな制度(例えば、文化や慣習)も考慮するのに対し後者はフォーマルな制度(主には法律)のみを対象にします。

合理的選択制度論の強みは、明確な因果関係の証明が可能になることと、制度がいかにして形成されるのかということを説明できることの二点にあるのではないかと思います。従来、経済学で用いられてきた理論であり、ゲーム理論とともに、科学的・実証的な政治学を目指す、ポリティカル・サイエンスの分野では積極的に用いられてきました。

誰かに表記ゆれを統一してもらいたいです。

プリンシパル・エージェントモデル

プリンシパルエージェントモデルとは、政治学においては、政治現象を本人と代理人の関係、委任と分業の連鎖としてとらえる考え方です。そこでは本人は、代理人との間にある情報の非対称性に基づく不利益(エージェンシースラック)を回避するために、どのようなインセンティブ(動機付け)を代理人に与えればよいのか、を中心に考えます(絶対にこの記述だけじゃわからないと思う)

例として、家を建てたい人とハウスメーカーを想定します。

念願の一戸建てを建てたい。間取りや壁面の色など、自分の希望はある程度決まっている。当たり前であるが、自分一人で日曜大工をして家を建てようとするのは非現実的(高コスト)なので、ハウスメーカーに依頼(委任)することにした。

この場合家を建てたい人は本人として、ハウスメーカーは代理人としてとらえられます。

ただし、ハウスメーカーは自分の希望通りに作ってくれるとは限らない。それどころか、不当に高い工事費を請求してくるかもしれないし、完成までの納期を遅く見積もってくるかもしれない。家を建てたい人は詳細な契約書をつくり、できるだけ工事の現場に立ち会うようにした。

自分の思い通りの家や工事にならないという不利益はエージェンシースラックとしてとらえられます。また、工事の現場に立ち会うことは監視(モニタリング)としてとらえられます。

ハウスメーカーは、工事を大工に任せている。大工はトイレの設計図が詳細に書かれていなかったので、和式トイレをつくってしまった。もちろん洋式トイレを望んでいた依頼人は、激怒し、トイレの作り直しか契約の解除を申し立てた。

この場合ハウスメーカーと大工の間にも本人・代理人の関係は成り立っています。そして和式トイレを作ってしまったことは、エージェンシースラックです。

家をつくるまでの過程と政治現象をプリンシパルエージェント理論で説明すると

本人=家を建てたい人・国民
代理人=ハウスメーカー・政治家
代理人の代理人=大工・官僚


となります。はたしてこれでわかるでしょうか?

上記2点おすすめです。下のほうはやや古い(2008)ので民主党政権がまだ誕生していないのですが、制度論に関してかなり詳しい説明がなされています。

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