見出し画像

第125話 京都の海宝寺トークショー【住職×AV女優×芸人】(後編)



百田尚樹さんのコメント「若干失礼」

寺田:本の帯に、百田尚樹さんが「まさか、AV女優の自叙伝で泣かされるとは!」って書いてますよね。
荒木:若干失礼よな。
寺田:だいぶ失礼。
(会場笑い)
:百田尚樹さんってなかなか人を褒めない人なんです。なんなら、死んだ作家までけなす人。でも本当に面白いものは面白いと言うし、正しいことは正しいと言う人です。その人が私のXの炎上をきっかけに、目に留めてくれて、私のnoteを読んで「面白い」と言ってくれた。そして「僕のYouTubeに出ようか」となりました。あの人は、人の本の帯なんて書かないです。だからすごい。この失礼な文言も、百田さんなりのギャグなんだろうなと思ってます。
寺田:失礼だとは思っとったんですね。
:3秒くらいは「このハゲ!笑」思いましたよ。
(会場笑い)
:でもそれ以上に、百田さんに背中を押してもらったのは、1つのチャンスだったなと、感謝してます。
寺田:藤かんなさんの本は文体もおもろいんですよ。ちょいちょい自分を俯瞰で見てるんです。1個好きな表現があって・・・・・・何だっけな。あ、そう。「『辛いです』みたいな言葉を周りに打ち明けたいけど、そんなんは全部、私の日記帳に吸い取られた」って部分があるんです。なんて良い表現をするんだ。って思いました。
荒木:そんなのもあればね、「硫酸かけてぶっ殺したろか」みたいな、なかなかキツい面白い表現もありますよね。
(会場笑い)

ハメ撮り王、飛鳥新社の編集者、つばさ舞、みんな来た

寺田:そろそろ一旦、質問とか聞いてみましょうか。私もエイトマン入りたいんですけど、などあればぜひ。後藤社長も来てるから、そこですぐ面接できますよ。
(会場笑い)
:面接の時のルールも厳しく決まってるんですよ。
寺田:あ、そうなん!? すぐに面接したらあかんの!?
:面接の時に、面接を受ける女の子の裸の写真を撮ってはいけない、とかのルールがあるんです。想像以上にきっちりしています。だから撮影現場も女優はとても気を遣ってもらってます。むず痒いくらい。ある時、撮影の2日前まで熱を出していたことがあったんです。現場当日の朝、マネージャーにそのことを話したんです。そしたら現場着いてすぐ、監督が「熱出したってことなので、撮影中、少しでもしんどくなったらすぐに言ってください」って言いに来たんです。報連相がすごい。
寺田:すご。
:体への気遣いは本当にすごくて。私、体が小さいので、竿の大きい人は———
荒木:ちんこでかい人ね。
寺田:ええ。ぼやかしたのにそれ言う? 言うならせめて俺やろ。
(会場笑い)
:そう。私の体が小さいので、竿の大きい人はしんどいんじゃないかって、気を遣われるんです。監督やプロデューサーが朝1番に言ってくる。「今日の男優、大きいんで。しんどかったらすぐに言ってください。本当に我慢しないで、すぐに言ってください」って。
荒木:えええ。すごいな。そうなんですか、梁井さん。
(荒木、壇上の下でカメラを回している梁井に問いかける)
寺田:いやいやいや。そうなんですかちゃうやろ。梁井さんって『テレクラキャノンボール』に出てた人です。
荒木:そしてAV監督もされている方です。今日は大雨で新幹線止まってたから、会えないかと思いました。
:ハメ撮り王です。これ言うたら「ハメ撮り王って言わんとって」って言われるんですけどね。
(会場笑い)
梁井:はじめまして。
(会場笑い)

マイクを持つハメ撮り王、梁井

:今日はすごいんですよ。ハメ撮り王も来てくれて、『はだかの白鳥』を一緒に作ってくださった、飛鳥新社の編集者さんも来てくれてるんです。東京から息子さんと一緒に。
寺田:すっっっっご!
:あと同じ事務所のつばさ舞ちゃんって女優も来てくれてて、今日の様子を自分のYouTubeにアップしてくれるんですよ。だから皆さん、つばさ舞のYouTube、チャンネル登録をぜひお願いします。すっんごい面白い。彼女のツッコミとか天才的に面白い。私の本と同じくらい面白いから、ぜひ見てください。
寺田:ネットでは、ちょっと仲悪いみたいになってますけどね(笑)
:ほんまそれ。さっきも楽屋で寺田さんに「つばさ舞さんと藤かんなさんは、やっぱり仲悪いんですか?」って聞かれたんです。やっぱりって何やねん。
(会場笑い)
:確かにネットでは書かれてたりするんです。つばさ舞と藤かんなは仲良しコンビのフリをしている、とか。
(会場笑い)
:藤かんなはつばさ舞にLINEすらも教えてあげない。とかね。その通りLINEは交換してないし、プライベートで会うことはないです。会う時は後藤さんがしっかりスケジューリングしてくれて、会うべき時に会わせてくれています。でもだから、私たちは友達とか親友とか、そんな感じはなくて、私は戦友だと思っています。同じエイトマンとして、一緒にエイトマン一緒に盛り上げていくぞ、という戦友。こう言うと簡単だけど、友達以上やと思っています。

つばさ舞も来てくれた!

「人生は思い出づくり」

荒木:今度、東京で写真展をするそうなんです。かんなさんと、つばさ舞さんと———
:美乃すずめと八蜜凛。女優4人で写真展をします。
寺田:会場の奥の机に本があるんですけど、あれがエイトマンさんが主催した写真展のやつです。女優さんが8人で『エイトウーマン』ってね。めちゃくちゃ綺麗な写真集(『ドキュメント8woman』徳間書店)なんです。なんかもう美しすぎて、エロなさすぎますよ。
(会場笑い)
荒木:全くエロくないですよ。後藤社長が打ち合わせの時に「手土産です」って持ってきてくれたんです。
寺田:裏みたら4500円って書いてるんです。めっちゃええ本。マジで。
:むっちゃ綺麗やし、むっちゃええ本でしょ? 私もそう思うんです。大事に作られてる。後藤さんは「写真集を作ったって、正直、利益なんかないねん」って言うんです。「こんな手の込んだやつ作ったら、プラマイゼロ。なんならマイナスやねん」って言うんですよ。「じゃあ、なんで作ってるんですか?」って聞いたら。———「これは思い出なんや」って。
寺田:沁みるわあ・・・・・・
:「人生はな。人生は全部思い出作りや。どうせみんな死んでしまう。それやったらどんだけワクワクしたか、どんだけ思い出を作ったか。死ぬ前にちょっとでも、その思い出がたくさんある方がいいやろ。俺はそう思うから、こうやって思い出作りをしてるねん」って。
荒木:全然泣けるなぁ、全然泣ける。
(会場拍手)
寺田:来年はこのイベントに200万、突っ込みましょう。マイナス200を目指しましょう。
(会場笑い)

荒木住職の本音

:このイベントはずっとするんですか?
荒木:そうですね。年に1回しかできないんですけど、頑張って続けていこうと思います。続けたら色々と発展していくんかなと思いますし。
寺田:じゃあ次、海宝寺さんの宣伝しとく?
荒木:あ、お墓、売ってます。物販で。
(会場笑い)
寺田:もしこのお寺が気に入ったら、ぜひ。
荒木:皆さんね、あのー・・・・・・カメラ待ってるな。まあええか。あんまり良くない住職さん、いはるじゃないですか。
寺田:えええ。やっぱライバルの寺とかあんの?
荒木:ライバルというか、残念だなと思う住職さんもいるんですよ。もちろん真面目にやってはる方もいます。でも歓楽街に行って、キャバクラ遊びばっかりしてる人もいるんですよ。
寺田:ああ、噂聞きますよ。愛◯作りまくって、子供◯◯人いる住職とか。頭おかしいですよね(笑)
(会場笑い)
荒木:僕はそういうお寺を基本的に見下しています。自分のバランスを取るために。海宝寺はお布施いただいたものを、そういうクソな使い方をするのではなく、こんなイベントとかで還元します!
(会場拍手)
寺田:永代供養で頂いた分以上を、ここにぶちこんでるからな。
:ものは言いようですね。
(会場笑い)
荒木:えええ。完璧な還元の仕方でしょ。
:完璧完璧。最高です。
寺田:こんな還元の仕方、ないからね。なので皆さんのお父さん、お母さんをここに入れてくれたら、このイベントがどんどん発展していきます。
荒木:そういうことです。
:私の父母にも言うときます。
荒木:そうしてください。宗派宗教不問です。
(会場笑い)

海宝寺の住職は熱い

質問タイムでプレイの濃い話を

(観客からの質問タイムが始まる)
男性客
:僕は藤かんなさんに救われた1人なんです。藤さんの作品を見た時に、すごいなと思ったんです。男なんで、やっぱり1番のメインシーンはあるんです。藤さんの作品は、そのメインシーンまでの空気感からすごい。例えば、不倫もののお互いの寂しさや後ろめたさとか、ドラマの部分からすでに絡みが始まっている。人間ドラマに味わいがあるんです。
寺田:きっしょ!(笑)
(会場笑い)
:なんでやねん! あの人の情熱を冗談でも馬鹿にしたらあかんやろ!
男性客:で、質問したいことなんですけど———
寺田:まだやったんかい!(笑)
(会場笑い)
男性客:人間のいろんな感情は意識して作っているのか、それとも自然に出てくるものなのかを、聞きたいです。
:まず私のドラマ部分を褒めていただいて、どうもありがとうございます。で、質問に対してなんですが、作っているとも、自然に出ているとも、どちらでもない気がします。私は寝とられたこともないですし、不倫をしたことも、ない、です———
寺田:してるね。本に書いてたもん。
(会場笑い)
:ただ台本はしっかり読み込みます。そして撮影の当日の朝、行きの車の中で色々考えます。妻を他の男に犯されたい気持ちって、どんなんなんかな、とか。それされた時の妻の気持ちは? 気持ちは抗うけど、体は許していく気持ちは、人間らしいなぁ、とか。そして現場に着いた頃には、しっかり役に入り込んでます。入り混みすぎて、撮影中に大泣きした時もあるんです。輪姦もの。男優も本気で演技をするんです。「ババア、犯しまくったるわー!」ってね。その圧が本当に怖くって、撮影中に大泣きして、監督が心配して、カットを入れたことがありました。現場はみんなが真剣勝負しています。だからそれを汲み取ってくださって、本当にありがとうございます。
荒木:今日、初めてプレイの話しましたね。
:ほんとですね。撮影ってファンタジックなところもあって面白いんです。プレイ中の汗は、霧吹きで吹きかけられるんですけど、特に汗が重要な作品は、絡み中に、でかいハケで髪をびちょびちょに濡らされるんです。最終的にはバケツの水をぶっかけられたり。もはやホラーやんって思いながら、あんあん言うてる時があります。
(会場あまり盛り上がらない)
:寺田さん、なんか面白いこと言うてください。
(会場笑い)
寺田:鬼フリやん。
荒木:そのためにそこにいるねんから。
:ボールは投げましたよ。
(会場笑い)

痴女・M男のコツ

寺田:僕、AVで好きなのが、悪徳整体師もの何です。マッサージされているうちに犯されてたってやつ。
:AVって女がヤられる場合が多いんですけど、攻める側もあるんです。痴女って言うんですけどね。私、最近の現場で、痴女のコツを教わったので、今日はぜひ皆さんにそのコツを、お土産として持って帰ってもらいたいなと思います。ある監督に言われました。「M男はね、断定されたいんだよ」と。つまり「気持ちいよね?」「イキたいよね?」って聞かれたいのではなく、「気持ち良いね」「イキたいね」と断定されたい。
荒木:こ、こっち向いて、こっち向いて。
(会場笑い)
:(荒木を見て、軽く握った自分の拳を上下させながら)気持ち良いね。イキたいね。どんどんおっきくなるね。ああ、気持ち良い・・・・・・いいよ。イッていいよ。いいよ。イク、イくね、イくね!
(藤、動かしていた拳を止める)
:でもここで寸止めするんです。
荒木・寺田:ええっ!?
:ガチガチになってるところで止める。「でも、まだダメぇ」って。
荒木・寺田:うわっ!!
(会場笑い、拍手)
:だから痴女のコツは断定と寸止めです。ただその監督に言われました。「これは僕が思う痴女のコツだから、他の監督の時はその監督に従ってね」って。
荒木:じゃあ、梁井さんに聞いてみます?
(荒木、梁井にマイクを向ける)
梁井:俺も最近、痴女好きなんです。マイブーム。
(会場笑い)
梁井:俺にとって痴女って、自分がMになることで。攻めさせるってムーブをすごくするんです。相手がやりやすい受け手になる。
寺田:こっちはM男のコツやな。
梁井:その方法として、とにかく腹を見せる。それは精神的にも。
寺田:うわー。俺はそれ、できひんわ。
(会場笑い)
梁井:じゃ、マイク戻します。
:本当に、絡みの撮影は、男優と女優が団結できるかどうかが大事だと思います。私がすごい全力で攻めているように見えても、きっと男優がかなり合わせてくれている。例えば男優を机に手をつかせて、片足上げさせて、股の間からお尻の方に竿を引き出して「ねえ、すごく恥ずかしい格好してるよ」と言う・・・・・・(寺田を見る)今、イメージしてます? されたことありますか?
寺田:・・・・・・ええぇん?
(会場笑い)
荒木:きっしょい声。
:きっしょい声。男出てましたね。
(会場笑い)
:そうやって、AV作品はみんなが一致団結して作っています。チームワークが必要なのがAVです。ありがとうございました。
(会場拍手)

海宝寺『坐』の会場



いいなと思ったら応援しよう!

藤かんな
サポートは私の励みになり、自信になります。 もっといっぱい頑張っちゃうカンナ😙❤️