藤かんな

私の人生を完全無料公開!! 【国立大卒理系バレリーナがAV女優になってみた】。2024…

藤かんな

私の人生を完全無料公開!! 【国立大卒理系バレリーナがAV女優になってみた】。2024年1月から『藤かんな東京日記』をほぼ毎週日曜19時に公開。https://fujikanna.com/

マガジン

  • 1st写真集『白鳥、翔ぶ』

    1st写真集『白鳥、翔ぶ』のグラビア撮影記録。2024年3月13日から15日、沖縄での3日間。

  • 吉高寧々『#寧々密会』

    吉高寧々 写真集『#寧々密会』が2024年4月26日に発売。その写真展が5月11日から19日まで東京・恵比寿で開催。吉高寧々が『#寧々密会』にかける思いと、写真展の様子を記録した。

  • 第8部 エイトウーマン写真展2023

    13日間にわたって行われた写真展『西田幸樹×エイトマン【8woman Last Dance】』の模様をリアルタイムでレポートしました

  • 第5部 エイトウーマン写真展2022

    2022年11月8日から20日にかけて行われた写真展、【8woman Next Stage(ネクストステージ)】の思い出です。

  • 第2部 AVデビュー作の撮影

    ついに決意したAV女優デビュー。そのデビュー作の撮影は膨大な感情が湧き上がり移り変わる激しいものでした。藤かんなのAVデビュー作も併せてご覧ください。

最近の記事

第116話 藤かんな東京日記〜朝海汐に会って小生の酒癖を思い出す〜

朝海汐の好きな作家は?  2024年7月3日。飛鳥新社近くの喫茶店にいた。『はだかの白鳥』の増刷が決まり、追加で100冊にサインを書きに行く予定だった。   15時、エイトマン社長とマネージャーの大下さんが喫茶店に入ってきた。そしてその後ろに、ストレートの黒髪ロングヘアで、バスケットボール級のおっぱいを携えた女性。  彼女は9月10日に女優デビューした、朝海汐だった。  会うのは、昨年のエイトウーマン写真展以来。朝海汐は私が目が合うと「ふふ」と微笑んだ。大人の余裕。全てを

    • 第115話 藤かんな東京日記〜アジア最大のITイベント『WebX2024』に参加して、夜中まで高校数学を解く〜

      「今からイベントに出て」  2024年8月29日。私は自宅でパソコンに向かっていた。台風10号が九州に上陸し、東京では線状降水帯が発生するとかしないとか。今にも雨が降りそうな鉛色の空だ。  13時半、社長から電話がかかってきた。 「今日さ———」  普段から「今日の夜、六本木来れる?」「今から新宿来れる?」などの連絡はよくある。ただこの日は台風が来るからと、内心、油断をしていた。 「今から、イベント出れる?」 「えええ」  低い地声が出た。なんの冗談? 「えええ。やんな」

      • 第114話 藤かんな東京日記〜AVをバレエ教室にバラした美衣子さんとの再会〜

         2024年8月14日。私はある人と再会した。約1年半前、私がAV女優であることをバレエ教室にバラした、美衣子さんだ。彼女は拙著『はだかの白鳥』に登場するので、読んでみてほしい。 1年ぶりの美衣子さんとの再会  7月末、美衣子さんからラインが来た。 「お盆に東京行くんやけど、もし忙しくなかったらご飯でもどうー?」  バレエ教室にAVのことをバラされた後、私たちは和解をしていて、今もたまに連絡を取っていた。私は「行きましょう」と2つ返事で約束を取り付けた。私が辞めた後のバ

        • 第113話 マドンナ専属2周年記念作品の裏側〜『麻縄に溺れた人妻』〜

          人生は思い出づくり 『Madonna専属2周年記念 藤かんな 緊縛解禁!! 麻縄に溺れた人妻』  私のAVデビュー2周年記念作品のタイトルである。 「1周年記念ではソープ嬢を解禁しました。2周年ではドドンと緊縛を解禁したいと思っております。いかがでしょうか」  2023年の末、マドンナプロデューサーから提案を受けた。 「ぜひお願いします。緊縛、初めてなので楽しみです」  この時は迷いも不安もなく、本心で「楽しみです」と言った。だがしかし、この2周年作品の撮影は、間違いなく

          ¥300

        第116話 藤かんな東京日記〜朝海汐に会って小生の酒癖を思い出す〜

        • 第115話 藤かんな東京日記〜アジア最大のITイベント『WebX2024』に参加して、夜中まで高校数学を解く〜

        • 第114話 藤かんな東京日記〜AVをバレエ教室にバラした美衣子さんとの再会〜

        • 第113話 マドンナ専属2周年記念作品の裏側〜『麻縄に溺れた人妻』〜

          ¥300

        マガジン

        • 1st写真集『白鳥、翔ぶ』
          3本
        • 吉高寧々『#寧々密会』
          5本
        • 第8部 エイトウーマン写真展2023
          13本
        • 第5部 エイトウーマン写真展2022
          8本
        • 第2部 AVデビュー作の撮影
          9本
        • 第1部 AV面接、そして決意
          9本

        記事

          第112話 14歳の私、父を訪ねて北九州に行く〜後編〜

          待ち時間0分の『スペースワールド』  父の単身赴任先である小倉に、1人でやってきた翌日、8月13日。朝早く起き、父と一緒に家を出発した。 「スペースワールドっていう遊園地があるねん」  遊園地の言葉に心は浮き立った。この年、大阪は某テーマパークが開園5周年記念で盛り上がっていた。本当はティラノサウルスや超巨大ホオジロザメに会いたかったけれど、そんなことは口が裂けても言えない。  小倉駅から電車に乗って、スペースワールド駅へ向かう。道中、父と何を話したかは覚えていない。きっ

          第112話 14歳の私、父を訪ねて北九州に行く〜後編〜

          第111話 14歳の私、父を訪ねて北九州に行く〜前編〜

           2024年7月27日、19時。分厚い雲の向こうから、ドーン、ドーンと太鼓のような音が響いていた。雨でも降るのかなとスマホを開くと、Xのトレンド欄に「#隅田川花火大会」が1番上に出てきた。  ああ、今日は花火大会なのか。  花火大会———この言葉は私にいつも、父と見た福岡県・門司港の花火大会を思い出させる。 「1人で九州行っといで」  あれは中学2年生、期末テストが終わり、夏休みを目前に浮かれた空気が漂い始めた頃だった。試験勉強から解放された私は、毎晩プレーステーション

          第111話 14歳の私、父を訪ねて北九州に行く〜前編〜

          第110話 藤かんな東京日記㉓〜鳳みゆに教わった、AV撮影の極意〜

           2024年3月17日、AV撮影。私はソファーの上に押し倒され、覆い被さる男優を仰いでいた。下腹部に男優の大きなものが当たっている。 「私、あなたの上司の妻よ。ちょっと落ち着いて・・・・・・!」  この日の撮影では、夫の部下に犯される人妻の役だった。「そんなこと言いながら、こんなに濡れてるじゃないですか」と言いながら、ショーツの中に手を入れてくる男優の目を見た。  ———そういえば鳳みゆさんは絡みの時に、男優の目の下を見るって言ってたな。  数日前に彼女と会った日のことを思

          第110話 藤かんな東京日記㉓〜鳳みゆに教わった、AV撮影の極意〜

          第109話 藤かんな東京日記㉒〜AV撮影で2年ぶりに再会した顔射男〜

          1ヶ月間、撮影への恐怖に苛まれる 「次の撮影なんですが、内容は複数名の男優との絡みになります」  マドンナプロデューサーの冨野さんと、来月の撮影の出演契約をしていた。AVに出演する際は撮影の1ヶ月以上前に出演内容の説明を受け、出演承諾書にサインする必要がある。  共演男優リストを見た。5名の男優の名前が書かれている。その中に・・・・・・『フランクフルト林』。 「あの、フランクフルトさんは、かなり大きい男優さんですよね」  私は可能ならば彼と共演したくないと思っていた。なぜ

          第109話 藤かんな東京日記㉒〜AV撮影で2年ぶりに再会した顔射男〜

          第108話 藤かんな東京日記㉑〜父、怒(いか)る〜

          私は宗教に入っているのかという疑問  父の母、つまり、私の祖母は、日本の宗教団体『S会』に入っている。この宗教は親が会員ならば子も会員になる。ほぼ必然的に親族は全員、会員になることで有名だ。祖母が会員なため、父も私も会員であって然りなのだが、私はS会には入っていない———  2023年12月17日、小学館でエイトウーマンのイベントがあった。控え室ではつばさ舞ちゃん、八蜜凛ちゃんと一緒だった。  年末年始は何するの、箱根駅伝見るよ、などの話から、S会の話になった。 「私の

          第108話 藤かんな東京日記㉑〜父、怒(いか)る〜

          第107話 藤かんな東京日記⑳〜与田りんのAVデビュー作撮影〜

          与田りんのデビュー作撮影前夜本気で想うから「殺したい」  2024年2月11日、18時。私は新幹線に乗っていた。とある用事で大阪に行っており、東京に戻る途中だった。熱海駅を過ぎたあたりで、社長からLINEが来た。 「今から神保町、来れる?」  今日に限ってうっかり「こだま」に乗ってしまったのよなあ。 <まもなく、小田原です。お出口は左側です——>  車内アナウンスを聞きながら、返事を書いていると、さらにLINEが送られてきた。 「与田りんが明日、デビュー作を撮る」  新幹

          第107話 藤かんな東京日記⑳〜与田りんのAVデビュー作撮影〜

          第106話 1st写真集『白鳥、翔ぶ』グラビア撮影in沖縄〜3日目〜

          撮影場所は真っ黒なコンテナ  2024年3月15日、5時、起床。顔を洗って、コンタクトレンズをつけて、テレビをつける。今日もどうやら曇りらしい。窓の外はまだ暗かった。  6時過ぎ、メイクをしてもらいに、淳さんの部屋へ行った。 「沖縄は、日の出が遅いみたいだね」  淳さんが言いながら、鏡の前にライトを足していた。まだ日が昇っていなかったのか。まるで海外に来たみたいだ。ある意味、海外だけど。  8時、撮影現場に着いた。『古宇利島』という島に来たらしい。バスを降りて、目の前に

          第106話 1st写真集『白鳥、翔ぶ』グラビア撮影in沖縄〜3日目〜

          第105話 1st写真集『白鳥、翔ぶ』グラビア撮影in沖縄〜2日目〜

          「かんなちゃんはなんでAV女優になったの?」  2024年3月14日、5時、スマホの目覚ましが鳴った。 「起きとるわ」  アラームを止めながら、悪態をついた。昨晩はあまり寝られなかった。少し気分が悪い。のそのそと洗面台へ行き、顔を洗い、テレビをつける。天気予報は昨日と変わらず、曇り。 「とか言って晴れるんやろ」  テレビに話しかけながら、ベッドの上でストレッチをした。西田さんの現場はいつも晴れる。  6時、メイクをしてもらいに、淳さんの部屋へ行った。 「おはよう。ドアは

          第105話 1st写真集『白鳥、翔ぶ』グラビア撮影in沖縄〜2日目〜

          第104話 1st写真集『白鳥、飛ぶ』グラビア撮影in沖縄〜1日目〜

           ファースト写真集『白鳥、翔ぶ』(徳間書店)。  撮影は沖縄で3日間、埼玉県郊外の廃工場で1日、行われた。  沖縄の撮影では、なぜか昔のことをたくさん思い出した。壮大な自然と穏やかな空気がそうさせたのかもしれない。ここでは撮影の様子と、私の過去の思い出を書き残しておく。 撮影前夜  2024年3月12日、グラビア撮影前日。19時にはもう寝る支度を始めていた。明日は4時に起きて、羽田空港。大切な前の日には8時間睡眠を確保したい。  ベッドに横になり天井を眺めていると、枕元の

          第104話 1st写真集『白鳥、飛ぶ』グラビア撮影in沖縄〜1日目〜

          第103話 藤かんな東京日記⑲〜劇場アニメ『ルックバック』を見て号泣・嫉妬する〜

          映画『ルックバック』開始20分で泣く 「ルックバック、観に行ったほうが良い」  2024年6月29日14時、社長から突然LINEが来た。私はひとまず「ルックバック」とパソコンで検索し、検索結果の1番上の記事をクリックした。 <劇場アニメ『ルックバック』藤本タツキ(「チェンソーマン」)が放つ青春物語が劇場アニメ化!———>  どうやら映画なようだ。チェーンソーマンを描いた人か。ちなみに私はパワーちゃん推し。  記事を読んでいると、社長からYouTubeのURLが送られてきた

          第103話 藤かんな東京日記⑲〜劇場アニメ『ルックバック』を見て号泣・嫉妬する〜

          第102話 藤かんな東京日記⑱〜親友『由紀乃』が登壇した大阪イベント〜

          由紀乃はAV女優になった私をどう思ったのか 「高校の頃からの友人が本を出すって、不思議な感じせえへん?」  イベント後の打ち上げの席で、社長が私の親友『由紀乃』に聞いた。 「なんか、ありがとうって気持ちです。私は何の変哲のない、ワクワクしない人生を送ってるから、かんなの活躍を聞いてるだけで楽しい」  由紀乃は言った。 「由紀乃殿、人生2周目なん?」  私の正面に座っていた、つばさ舞ちゃんがつっこんだ。さすが舞ちゃんは鋭い。私もこれまで何度も、由紀乃に「お見それしました」と

          第102話 藤かんな東京日記⑱〜親友『由紀乃』が登壇した大阪イベント〜

          第101話 藤かんな東京日記⑰〜『はだかの白鳥』発売日はAV撮影〜

          発売前に重版・Amazonランキング1位に 「物書きとしてのデビュー日に、AV撮影してた人っているかな。きっと日本初、いや、世界初やと思うで」   電話口で社長がそう話している。私は「世界初か・・・・・・」と反芻しながら、スマホを右手から左手に持ち替えた。そして社長の言った言葉を、日記帳にメモした。  明日は初の自著『はだかの白鳥』の発売日。さらにはAV撮影日でもある。本が発売されるドキドキに浸っていたいところだが、そういうわけにもいかない。 「それに発売前にAmazon

          第101話 藤かんな東京日記⑰〜『はだかの白鳥』発売日はAV撮影〜