![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/150516118/rectangle_large_type_2_80b4efdce12012f8161a2e851cfa035a.png?width=1200)
100倍、身につく国語力(184) 教材篇
❤小~高校生と、母親向けのレッスン
(1年間で国語力の悩みが解決できる!)
四コマ・マンガを200字作文に
する理由 ①
国語教師や専門家の多くは、マンガを
作文の素材にするという場面を目にした
だけで、なぜ敢えてマンガを選ぶのか、
という疑問を抱くのではないかと思われ
ます。確かに子どもが夢中になりがちな
マンガは、現場の教師や保護者からほと
んど評価されることなく、むしろ拒絶さ
れることが少なくないので、議論は簡単
に済みそうもありません。
しかし、マンガの作者や出版社側から
すれば、それはあまりにも不条理な扱い
だと指摘せざるを得ないのではないで
しょうか。いろいろな作品を読んでみる
と、最近のマンガ家はよく勉強しており、
専門的な知識や、社会的・文化的な内容
なども読者にきちんと伝えようとして
いることがよく分かります。
![](https://assets.st-note.com/img/1723499812495-w4lYkwy6RI.jpg)
例えば、子どもの将来に関わる職業は
たくさんありますが、子どもたちがプロ
の極意や楽しさなどを誰に遠慮すること
もなく、じかにストーリーの中でわくわ
くしながら体験することで、自然にその
世界に楽しい夢を持つことができると同
時に、厳しさ辛さなども学んでいけます。
今、子どもたちに人気のあるスポーツ
ものを見ても、野球、サッカー、相撲、
柔道、空手、バスケット、バレー、テニ
ス、ラグビー、水泳、陸上など、ほとん
どあらゆる種類のスポーツの世界を身近
に感じさせてくれます。その他、音楽、
美術、文学などの芸術分野、歴史、文化、
科学などの分野のマンガも数えきれない
ほどの作品が発表されています。
こういうマンガの優れた視覚的な要素
を利用して、子どもが苦手とする文章力
の向上に有効な指導方法となり得ると考
えても何ら不思議はありません。特に、
四コマ・マンガはだれでも手軽に手に取
れるので、それをいかに効果的に活用で
きるかを考えるのは、むしろ教育的に
価値ある学習方法だと考える十分な根拠
があるといえます。
![](https://assets.st-note.com/img/1723499174585-Vd001CQizQ.jpg)
<四コマ・マンガの作文の流れ>
例えば、『コボちゃんは』はそういう
点では、ほぼ理想的なマンガで、コボと
いう4歳の男の子を中心に、家族や周囲
の大人との意識や考え方のズレや違いを
対比させながら、読者が思わずクスリと
笑いを誘う中で、物事との本質を理解
していくように仕組まれています。マン
ガは視覚的な要素が強いため、これまで
それを文章化するということは、学校
教育の現場であまり深く考えられてき
ませんでした。
しかし、コボちゃんの日常生活の言動
は、子どもには常に共感が得られるスト
ーリー性があり、四コマの「起承転結」
をどう表現するかというのは、文章力を
身につけるのが最も大切と観点となりま
す。
作文はあまり負担にならないように、
原則として200字で書だけで十分なこと
を伝え、不安を取り除くようにします。
その範囲で、要約文を書けばいいという
約束だけで、はじめは本人の自由意思に
任せて書いてもらい、指導者は学習者が
書いた作文に対して、基本的にはまず
赤色で大きく花丸をつけてあげます。
その次の段階で作文の句読点やマンガ
の「落ち」の内容を確認させるに留め、
漢字や文法的な事項などは、細かく注意
することは決してしないように配慮する
ことが肝要です。
❤ マンガを作文の教材にするという
のは、少しショックを感じる方が
いるかも知れません。しかしなが
ら、ここは思い切って発想の転換
をしていただきたいと思います。
そこで、その手掛かりとしてこれ
からしばらくは、この話題に絞っ
た内容にするつもりです。ぜひ楽
しみにしてくだされば、幸いに思
います。
アナミズ(2024.08.13)