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100倍、身につく国語力(184) 教材篇

❤小~高校生と、母親向けのレッスン
 (1年間で国語力の悩みが解決できる!)
 
 四コマ・マンガを200字作文に
 する理由 ①

                                
 国語教師や専門家の多くは、マンガを
作文の素材にするという場面を目にした
だけで、なぜ敢えてマンガを選ぶのか、
という疑問を抱くのではないかと思われ
ます。確かに子どもが夢中になりがちな
マンガは、現場の教師や保護者からほと
んど評価されることなく、むしろ拒絶さ
れることが少なくないので、議論は簡単
に済みそうもありません。
 
 しかし、マンガの作者や出版社側から
すれば、それはあまりにも不条理な扱い
だと指摘せざるを得ないのではないで
しょうか。いろいろな作品を読んでみる
と、最近のマンガ家はよく勉強しており、
専門的な知識や、社会的・文化的な内容
なども読者にきちんと伝えようとして
いることがよく分かります。

ネットのイラストより転載


 例えば、子どもの将来に関わる職業は
たくさんありますが、子どもたちがプロ
の極意や楽しさなどを誰に遠慮すること
もなく、じかにストーリーの中でわくわ
くしながら体験することで、自然にその
世界に楽しい夢を持つことができると同
時に、厳しさ辛さなども学んでいけます。
 
 今、子どもたちに人気のあるスポーツ
ものを見ても、野球、サッカー、相撲、
柔道、空手、バスケット、バレー、テニ
ス、ラグビー、水泳、陸上など、ほとん
どあらゆる種類のスポーツの世界を身近
に感じさせてくれます。その他、音楽、
美術、文学などの芸術分野、歴史、文化、
科学などの分野のマンガも数えきれない
ほどの作品が発表されています。
 
 こういうマンガの優れた視覚的な要素
を利用して、子どもが苦手とする文章力
の向上に有効な指導方法となり得ると考
えても何ら不思議はありません。特に、
四コマ・マンガはだれでも手軽に手に取
れるので、それをいかに効果的に活用で
きるかを考えるのは、むしろ教育的に
価値ある学習方法だと考える
十分な根拠
があるといえます。

ネットのイラストより転載


<四コマ・マンガの作文の流れ>
 例えば、『コボちゃんは』はそういう
点では、ほぼ理想的なマンガで、コボと
いう4歳の男の子を中心に、家族や周囲
の大人との意識や考え方のズレや違いを
対比させながら、読者が思わずクスリと
笑いを誘う中で、物事との本質を理解
していくように仕組まれています。マン
ガは視覚的な要素が強いため、これまで
それを文章化するということは、学校
教育の現場であまり深く考えられてき
ませんでした。

 しかし、コボちゃんの日常生活の言動
は、子どもには常に共感が得られるスト
ーリー性があり、四コマの「起承転結」
をどう表現するかというのは、文章力を
身につけるのが最も大切と観点となりま

 
 作文はあまり負担にならないように、
原則として200字で書だけで十分なこと
を伝え、不安を取り除くようにします

その範囲で、要約文を書けばいいという
約束だけで、はじめは本人の自由意思に
任せて書いてもらい、指導者は学習者が
書いた作文に対して、基本的にはまず
赤色で大きく花丸をつけてあげます

 その次の段階で作文の句読点やマンガ
の「落ち」の内容を確認させる
に留め、
漢字や文法的な事項などは、細かく注意
することは決してしないように配慮する
ことが肝要です。
 
 ❤ マンガを作文の教材にするという
  のは、少しショックを感じる方が
  いるかも知れません。しかしなが
  ら、ここは思い切って発想の転換
  をしていただきたいと思います。

  そこで、その手掛かりとしてこれ
  からしばらくは、この話題に絞っ
  た内容にするつもりです。ぜひ楽
  しみにしてくだされば、幸いに思
  います。

 アナミズ(2024.08.13)
 
 

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