100倍、身につく国語力(260) 昔話篇
❤小~高校生と、母親向けのレッスン
(1年間で国語力の悩みが解決できる!)
昔話の200字作文について ⑦
1. 「さるかに合戦」
<起承転結チャート>
① 起 (はじめ)
↓
② 承 (導入、展開)
↓
③ 展 (展開)
↓
④ 結 (落ち)
2.200字作文の展開
① キーワードの選択
話の内容を起承転結の流れの
中で、思い出すままメモとし
て、箇条書きにする。
② 200字作文の作成
キーワードに従い、200字の
作文に仕上げていく。
③ あらすじの作成
一つの昔話に向けて、あら
すじの完成をめざす。
④ あらすじの添削
作文には正解はないので、子
どもが書いた文章の添削を
する。
⑤ 関連情報の収集
ネットなどから関連する
イラストを探し出し、それ
を集める。
3. サル・カニ合戦の内容
サルは、カニが拾ったおにぎり
がほしくてカニをだまして拾っ
た柿のタネと取り換えっこしま
した。
カニは。柿のタネを土に植えて
大切に育てました。やがて、
実った柿の木にサルが上がり、
下にいたカニに渋柿を投げつけ
ました。
そこで、子ガニとハチ、クリ、
ウスたちが、カニの仇をうつ
ことになり、サルの家にかくれ、
サルが帰って来ると、いろり
からクリがはじけ飛び、水がめ
からハチが出てさしたので、
家から飛び出したサルの上に
ウスがドシンと乗りました。
子ガニもハサミで切りつけまし
た。こうして子ガニたちは、
サルをこらしめることができました。
4. 関連情報
① 懲罰物語
日本の昔話には、悪事をこらし
めるという懲罰的な内容がいく
つも残っています。
例えば、「カチカチ山」「おむ
すびころりん」、「花坂かじい
さん」、「舌切りすすめ」など
ですが、これはいずれも「良い
おじいさん(おばあさん)」と
「悪いおじいさん(おばあさん)」
が登場して、最後は必ず悪い人
が懲らしめられるという設定に
なっています。
② 因果応報(いんがおうほう)
これは日本社会は「悪い事をすれ
ば、それ相応の懲罰を受けるべき」
という考えが強いように感じます。
「かちかち山」のタヌキや、「舌切
り雀」の悪いおばあさんみたいに、
たっぷり懲らしめて、相手が泣い
て謝るまで許さないという、因果
応報の物語ですね。
❤だまして相手を懲らしめると
いう話は外国にもあります。
かの有名なイソップ物語にも、
「アリとキリギリス」、「ウサ
ギとカメ」いうのは、怠け者
は最後に報いを受ける受ける
という内容で、いわゆる因果
応報の世界を描いていると
いうわけです。
アナミズ (2024.10.29)