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1990年11月20日(火)
【魔術師鍛錬場:本田 仁・菅野 芳江・鈴川 博之・高橋 恵・田山 美智子】
「あ、美智子さん手のひら出来てる!おめー」
田山 美智子の手のひらに浮かんだ光球に気づいて菅野 芳江が叫んだ。ここは魔術師鍛錬場。本日も3期生全員と複数の魔術師達が鍛錬を行なっている。昨日までに本田 仁、菅野、鈴川 博之の3名が手のひら課題をクリアしていたが、本日田山が課題に成功した。
「くー、残るは私だけになったわー」
そう言って悔しがる高橋 恵だが、太田黒 佳美から3期の課題スピードが異常に早いと聞いていたので、そこまで焦っていない。実際1期は3人目が課題クリアできたタイミングで、残りの2人は12月末までかかったと聞いている。2期はそれよりも時間がかかったとのことだ。
「まあ、焦らずにゆっくりやりましょう。急いだところでまだ迷宮には降りれないし」
「賛成ー」
悔しがっている高橋を慰めようと本田が声をかけて、菅野がそれに大きな声で賛同した。