1990年7月26日(木)
【熊大北地区:村田 健】
「さて、どうするかな」
店を出た村田 健は思わず言葉を漏らした後で、ゆっくりと歩き出した。ここは吉田スパー通り。本日も午前中は僧侶鍛錬場で鍛錬を行った村田は、いつものようにランチは『ル・ミディ』までやって来て至福の時を過ごした。そして食後のコーヒーまで堪能して、先程店を後にしたのである。この後で何をするかはまだ決めていないので、とりあえず吉田スパー通りを国道57号戦に向けて歩いているのである。ちなみにこの吉田スパー通りという名称は正式な名称でなく、国道57号戦から立田山に向かう道すがらに吉田スパーがあることから、こう呼ぶ人たちがいるのである。
「パチンコにでもいくかな」
歩いている途中でこの後に何をするかを考えていたが、ゲーセンかパチンコで悩んだ結果、パチンコを打つことにする。そうなるとどこで打つかということになるが、選択肢としては“子飼娯楽センター”、“大阿蘇”、“ニュー富士”、“エンペラー”辺りとなる。もちろんもう少し足を伸ばせばそれこそたくさんのパチンコ屋はあるが、歩いていくことを考えたらこれのどれかになるであろう。
「とりあえず子飼方面に行くか」
こう言って村田は国道を右に曲がり、子飼橋方面へと向かう。そして最終的には“子飼娯楽センター”でスロットを打つことにしたのであった。