2004年5月8日(土)
【道:前田 法重・中島 一州・原田 公司・大塚 仁・中尾 智史・本田 仁】
「原田酔っ払って何言ってるか良くわからんな」
「オンドゥル語かと思いましたよ」
聞き取りづからかった原田 公司の発言を聞いて突っ込みを入れた前田 法重の言葉に、本田 仁が追撃を入れた。ここは居酒屋『道』。本日もたくさんの客で店内は賑わっている。前田事務所のメンバーもいつものように宴会を開始し、すでにかなりの時間が経過している。いつも以上にオーバーペースでアルコールを体に流し込んでいた原田は、先程あたりから目が半目になっており、軽く体が揺らめいている状態であった。誰かが飲み過ぎて脱落していくことは良くあることなので周りのメンバーはこの状況を軽くスルーして、そのまま楽しい飲み会を継続していく。そして、少年ジャンプの話題になり、原田が大好きなスティールボールランの話になった時に、熱く何かを語りたかったようであるが、真剣な表情とは裏腹に、口がうまく回らずに何を言っているのか良くわからなかったのだ。思いの丈を話し終えたらしい原田は満足げな表情を浮かべて、ブラックアウトしている。それを見て中尾 智史が原田の右手に握られているジョッキを手から外して、テーブルの上に置いた。
「ところで今何時だっけ?」
「えっと、10時過ぎぐらいです」
「まだ10時か。今からが本番やな」
時間を確認した前田に大塚 仁が返事を返し、それに前田が言葉を続けた。飲み会はいつものように18時から行っており、すでに4時間が経過している。この時点で今からが本番だという前田に同意できるのは中島 一州ぐらいであろう。原田はすでにブラックアウトしているし、大塚と中尾、本田もかなり飲んでいるので、そろそろ飲むのは厳しい状況になっている。結局この後2時間ほどは飲み会が続いたが、前田と中島は相変わらずあり得ない量のアルコールを体に流し込み、他のメンバーは睡魔と闘いながら、まったりと過ごしたのである。ちなみにオンドゥル語とは現在放送されている“仮面ライダーブレイド“で、主人公の滑舌が悪く、”本当に裏切ったんですか!”と言うセリフが、”オンドゥルルラギッタンディスカー!”にしか聞こえず、また他の俳優さんも滑舌が悪かったので、それを新しい特殊言語として命名されたものである。