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1990年10月11日(木)

【スタジオ:原田 公司・本田 仁】
「明日発表やな」
「まあ、そうっすね。ご馳走食べてきます」
 思い出したように呟いた原田 公司の言葉を聞いて本田 仁は軽く返事を返した。ここはゲームセンター『スタジオ』。本日もたくさんのゲーマー達で賑わっている。お昼ご飯をレストラン『北食2階』で一緒に食べた原田と本田は、食事の後で『スタジオ』にやってきたのである。店内を軽く見回った2人は空いていた“マジックソード”に並んで座り、ゲームを開始したのである。ちなみに現在は20階をプレイしており、原田は盗賊、本田はリザードマンを仲間にしている。
「あんまり飲み過ぎんようにな」
「まあ飲みすぎても大塚一緒だから大丈夫っすよ」
 明日の行われる懇親会でちょっと気になったことを原田が口にし、それに本田は心配いらないと返事を返す。懇親会では最高級の料理やアルコールが準備されている。もちろんお金はかからずに食べ放題飲み放題なので、飲み過ぎようと思えばどれだけでも飲み過ぎることが出来るのだ。だがもし飲みすぎたとしても大塚 仁が一緒にいるので大丈夫だと本田は考えているようだ。
「じゃあ大丈夫か」
 少し安心した原田が言葉を漏らし、この後はまたゲームに集中する。この後は黙々とゲームを進めていき、そのままクリアまでプレイしたのであった。

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