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1990年4月9日(月)

【戦士鍛錬場②:砂川 憲剛・元木 美麗・他】
「いよいよ試験も本日と明日を残すのみとなります。現在のポイントが気になると思いますが、ポイントだけが合否の判断ではないですので、今日も真剣に模擬戦をお願いします」
 戦士希望者達に元木 美麗がこのように話をした後、戦士希望者達は順次模擬戦に入る。1期ほどポイントに乖離がなく、実力が伯仲している。その中でも元々砂川が目をつけていた山川 洋、葵 さくら、佐々木 雫は着実にポイントを稼いでいる。ただポイントの取得率を見ると、やはり1期の村川 慎太郎、右田 良子、川崎 志郎ほどではない。
「砂川さん、どうですか?ポイントをひっくり返すような素質を持った人はいますか」
「ポイントは全然取れてないけど倉本 華は伸びるかもしれない。右田 良子と同じ雰囲気がある」
 元木の質問に砂川がこう答えたので、元木も倉本の動きを見てみるが、元木には倉本の動きに右田らしさは全く見出せなかった。

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