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1990年6月26日(火)

【熊大生協:広巡 聡・山村 三平太】
「何か疲れたな」
「講義がつまらんと疲れる」
 料理を購入してテーブルに座った広巡 聡が発した言葉を聞いて、山村 三平太も同意の返事を返した。ここは『熊大生協』。現在は2限目の講義が終わったところであり、たくさんの学生がご飯を食べにやってきている。広巡と山村も午前中の講義を受けた後、食事にやってきているのだ。ちなみに広巡は理学部であり、山村は薬学部である。本来理学部は黒髪南地区、薬学部は大江地区にあるが、1回生の間はメインの講義は教養科目なので、教養部がある黒髪北地区での生活となる。また、学部が違うこの2人がなぜ知り合いになっているかといえば、入部しているサークルが同じであり、そのサークルとは某サークルRのことである。ちなみにこの某サークルRに入っている1回生は6人おり、この2人以外の4人は谷口 竜一、大塚 仁、宮村 勘太、本田 仁となる。
「3限もあるんだよね」
「ある。面倒だけど受ける」
 本日広巡と山村は1限から3限まで埋まっているようであり、昼食後ももう1限講義が残っている。学生のなかには講義を受けずにサボるという人種もいるらしいが、この2人は基本真面目なのでそのような概念は持っていない。この後食事を食べ終えた2人は3限が始まるまでの時間をここでまったりと過ごし、講義に間に合う時間に生協を後にして、教養部棟へと向かうのでった。

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