2004年6月26日(土)
【道:前田 法重・中島 一州・原田 公司・大塚 仁・中尾 智史・本田 仁】
「最近物騒な事件が多いよな」
「世も末なんですかねえ」
ため息をつきながら漏らした前田 法重に言葉に、原田 公司が返事を返した。ここは居酒屋『道』。本日もたくさんの客が訪れて、各所で盛り上がっているようである。前田とその腹心メンバーたちもいつもと変わりなく宴会中であり、順調にアルコールを消費している。先日の23日に東京メトロ半蔵門線渋谷駅で駅員が銃で撃たれて重傷を負うという事件があった。そして本日その犯人が警察に自首してきたとのニュースが流れているのである。
「流石に銃には勝てんよな」
「剣で銃に余裕で勝てるのは五右衛門ぐらいでしょう」
戦士としてはかなりの鍛錬を積んでいるが、とはいえ銃相手では分が悪いことを原田が口にし、剣で銃に勝てそうな人物について中尾 智史が考えを述べた。もちろん銃は扱いが難しいので、誰が打つかによっても状況は変わるのであるが、ある程度使い慣れている人間が銃を持っていると仮定すると、まともに戦えば剣の不利は否めないであろう。
「銃は剣より強しってやつかな」
「銃よく剣を制すとも言います」
「まず銃より初めよですな」
「最後のは全然違うな」
銃と剣の関係性について中島 一州が言葉を述べて、それに大塚 仁が続ける。そしてそれに本田 仁も参加したが、その言葉は前田に軽く否定されたのである。