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1991年6月21日(金)
【魔術師鍛錬場:潘 小百合・吉川 元気・江村 香奈恵】
「やっと出来たー」
潘 小百合は安堵の表情と共に大きな声を発した。ここは午前中の魔術師鍛錬場。本日も多くの魔術師が鍛錬を行っている。朝から爆発が出来るようになるべく鍛錬を行っていた潘であったが、先ほどやっと爆発に成功した。これで2期の魔術師は全員爆発の課題をクリアしたことになる。
「潘さんおめー。結構苦労したね」
「小百合おめでとう」
一緒に鍛錬を行っていた吉川 元気と江村 香奈恵が祝福する。これに潘は笑顔で答えた。
「まだ地下3階に降りるのは先だけど、地下3階には爆発が必須みたいな話を聞いていたから結構焦ってたんだよね」
肩で息をしながら潘が感想を述べる。
「それと3期に化け物がいるから抜かれないかどうかが気になってた」
そういって頬の汗をタオルで拭う。もちろん3期の化け物とは本田 仁のことである。
「まあいずれは抜かれるとは思うけど、まだ抜かれたくはないわね」
そういって潘はベンチに座って、ドリンクを口にした。