1991年7月18日（木）

【魔術師鍛錬場：多田隈　五月・榊　麗美・太田黒　佳美】
「もっと魔術量が増えたら、吹雪のもう一段階上の呪文である猛吹雪が打てるようになるわ」
　太田黒　佳美が多田隈　五月を見つめながらこう説明する。ここは魔術師鍛錬場。本日も複数の魔術師が鍛錬を行っている。本日多田隈と榊　麗美が大爆発を起こすことに成功した。これで多田隈は藤原　静音に追いつき、現在の課題である大爆発、吹雪、一掃が使えるようになったのである。そこで次に目指すべき呪文である猛吹雪について太田黒が説明したのだ。
「今のところまだ藤原さんの方が習得が早いけど、猛吹雪はもしかしたらめいちゃんの方が早いかもしれない。魔術師にも特性があって、炎系が得意か吹雪系が得意かで分かれるの。藤原さんは先に大爆発ができたし、めいちゃんは吹雪が先だったから特性はそれぞれ炎と吹雪だと思う。しっかり鍛錬してなるはやで猛吹雪を習得してね。なんだかんだでめいちゃんの部隊が1番進むのが早いから」
「わっかりました！」
　笑顔で敬礼ポーズをとり、多田隈は太田黒の指示に了承する。ちなみに本日大爆発に成功した榊はまだ吹雪と一掃は習得できておらず、もう1人の1期生である河本　多喜二はまだどの課題も成功していない。