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1990年5月26日(土)

【道:原田 公司・富田 剛・本田 仁・大塚 仁】
「ビッグウェイウェイウェイウェイウェイ」
「どうしたんすか。富田さんいきなり」
 富田 剛が何やら大声で叫んだのを聞いて、原田 公司にビールを注いでいる大塚 仁がいち早くツッコミを入れる。本日も某サークルRの集会に参加したのち、スタジオに立ち寄った原田、富田、本田 仁、大塚はそのまま『道』へとやってきた。いつもの席に座って道のおばちゃんからビールをもらい、まず初めに大塚が原田にビールを注ぐタイミングであった。つまり、まだお酒は飲んでいない。
「いや、ごめんごめん。たまに叫びたくならん?あれ」
「なりますかね」
 ちょっと恥ずかしそうにこう言った富田のコップにビールを注ぎながら本田がこう答える。
「まあまあとりあえず始めようや。カンパーイ」
 原田のこの一声で飲み会がスタートした。ちなみに富田が叫んだビッグウェイウェイウェイウェイウェイというのは、市街地から東バイパスに出て、熊本インターへ向かう途中にある大型ディスカウントショップビッグウェイのTVCMの最後に流れるフレーズである。熊本に住んでいれば必ず知っていると言うほど有名なCMだ。
「それにしても叫ぶかね」
 笑いながら原田が富田を見てこう口にする。
「何かこう言うのってたまに叫びたくならないっすか?この前もセンタープラザ歩いててあの曲流れたので一緒に熱唱しましたよ。いつまでもーいつまっでーへもーセンタープラーハッザーってな風に」
「それはちょっとわかる気がします」
 熱唱している富田に地元出身の本田が少しだけ同感を示した。

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