1991年1月17日（木）

【魔術師鍛錬場：本田　仁・菅野　芳江・鈴川　博之・高橋　恵・田山　美智子】
「やっぱり本田君の部隊が一番だよねー」
　少し思案の末、菅野　芳江が元気に発言する。ここは魔術師鍛錬場。本日も3期生全員と数人の魔術師が鍛錬を行なっている。いよいよ明日が修了日となり、来週あたりから探索が開始となる。そこで、3期生の部隊でどの順番で探索を行うことになるかという話を行っていたのである。全員で話し合った結果、部隊の戦力的には本田　仁が所属する黒髪てへろく部隊、菅野が所属する火の鳥部隊が2強で、鈴川　博之が所属する24時間戦えますか部隊、高橋　恵が所属する長崎は今日も雨だった部隊、田山　美智子が所属する罪には罪の報いが部隊が同じぐらいの実力ではないかという話となり、最初に迷宮に入るのは本田たちではないかという話になったのである。
「でもまあ、全部隊ある程度課題はクリアしてるから、どこからでもいい気もするけどね」
　菅野の言葉に本田が正直な感想を述べる。本田の考えでもおそらく3期で1番は自分達の部隊だと思っているが、そう差はない気はしている。
「俺たちは本田君たちと菅野さんが探索した後、その情報もいただきながらのんびり潜りましょう」
　鈴川のこの言葉に、高橋と田山は頷き、全員が何となく探索を行う順番について意見を合わせた。