販売力は人間力
物を売っている人が、社長や上席からよく聞かされるのは
「自分を売って下さい」
という事だと思います。
簡単に言うと、自分のファンを増やしてくださいという事です。
本当の意味の顧客獲得ですね。
本当と申し上げたのは、案外お客さんというのは情報に関しても、販売員に期待していないことが多いです。
今のご時世、スマホでいくらでも調べられますからね。
むしろ販売員を疑っていたりします。
なので、お店は決めていても、接客してくれるのは誰でも良いのです。
顧客を獲得するには、スマホで得られる情報だけではない付加価値が求められます。
それが表題の『人間力』です。
販売の仕事というのは、物が変わろうが、場所が変わろうが、やり始めは勢いも情熱もあり、何も考えなくても売れたりします。
これまでの販売の知識やテクニックで、ある程度はカバーできるのです。
問題は、そのある程度以上の売り上げを確保する事です。
説明が必要とされる専門的な物品や高額品を扱っていた人なら
大抵の物は2時間も先輩やお客さんの動向を見ていれば売り方が分かります。
そこから地道に自分なりの考察を含めて、接客を通じ情報を蓄積していきます。
1カ月もすれば、ある程度の売り上げが出来るでしょう。
さて、ここからです。
今までぬるま湯に浸かって、ゆるりと仕事をしていた諸先輩たちを慌てさせるのは。(笑)
販売も経験がものをいう物品があります。
膨大な知識や資格が武器となる物品もあります。
今までと違う商品の取り扱いを始めた場合や、ある程度以上の売り上げを得る為には、この経験値や資格を超える何かが必要となってきます。
それが人間力。
人としての魅力です。
お客さんが、沢山のブランドや店舗から、あなたのお店を選ぶのです。
そして、あなたに選んで欲しい、相談したいと足を運ぶのです。
お若い方から、人生経験が豊富な人には敵わないじゃないのという声が聞こえてきそうですが、人としての魅力とは年齢とは関係がないものです。
現に、あなたの周りの中高年者、素敵ですか?
妙に販売やお店に慣れ、なんだかな~と思う先輩が多いのではないでしょうか?
若者には若さ故の武器があり、年配者には熟練の武器がある筈です。
それを磨くことが、顧客獲得には重要な要素となります。
何だか、難しそうなことになってきましたね?(笑)
大丈夫!とっても簡単な事です。
先述の通り、人間力とは人としての魅力です。
『あなたはあなたのまま』で良いのです。
ますます分からなくなってきましたか?(笑)
全ての人に好かれる人はいません。
魅力が強ければ強いほど、アンチは同じ量だけ存在します。
あなたは、あなたの人柄、性格、雰囲気を好む人に好かれれば良いのです。
先ずはそこを目指して下さい。
その為に必要な事は、自分の棚卸をすることです。
容姿も含めて、何が出来て、何が出来ない、何が得意で苦手か。
そして、人に好まれる自分のタイプを客観的に分析して下さい。
リーダータイプ、奉仕タイプ、先生タイプ、お笑いタイプ、オタク系、可愛い系、カッコいい系、癒し系、等。
混在していても構いません。
何故なら、本当はあらゆる要素をもっていて、相手によって接客を変えることが出来るのが理想的だからです。
いわゆるカメレオンタイプの人ですね。
次にそんな自分を好んでくれるタイプを知る事です。
実際に色んなタイプの人に積極的に関わって分析をするのが良いでしょう。
その情報が蓄積すれば、単純にお客さんの服装や言動や雰囲気で、自分を好んでくれる人を察知することが出来るようになります。
そういう人には、怖がらず積極的に買い物のお手伝いをして差し上げて下さい。
とはいえ、お客さんを選ぶことができない販売員は、来るもの拒まずの姿勢が要求されます。
なので、加えて、自分を好まない、自分が苦手とするタイプのお客さんへの接客方も、用意しておく必要があるでしょう。
基本的には、礼儀正しく、情報や返答は明快で適切、後は穏やかに笑っていればオッケーです。
これが可もなく不可もない販売員の姿です。
ここがスタート地点です。
このスタート地点にまだ立てていない人は、ここに立つ事から始めて下さいね。(笑)
ざっくり書きましたが、何かひとつでもお役に立てれば幸いです。
皆様の検討を祈っています。