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部下のモチベーションの価値

私が企業の若手社員だった頃、素敵な先輩や上司に恵まれたと思いますが、
今でも忘れられない、本当に嫌いな上司がいました。
怒鳴る、説教する、言っていることがわからない・・・などなど
私も感情が顔にすぐ出るわかりやすい人間だったもので、
徹底的に嫌われてました。

私にも大いに非があったのですが、
そのとき、思ったことがずっと私の心に残りました。
「部下のモチベーションを下げて、この上司に何かいいことがあるのか?」

例えば、理不尽なことを上司に言われたとします。
すると、その日、しばらくはそのことを考えてしまいます。
その間、仕事の効率はおそらく下がっています。
場合によっては、上の空で仕事をした結果、いつもはしない
ミスをしてしまったりすることもあるでしょう。

部下のモチベーションを下げることは、
チームの生産性や成果に直結している・・・!
おそらく、かなり以前から多くの方がそれに気づいていますが、
部下のモチベーションを下げる言動はまだまだあると思います。

ここにきて、ウェルビーングや心理的安全性という言葉が
世の中に浸透してきて、成果を出すチームの特徴として、
心理的安全性が高いことや、幸福感の高い従業員の
パフォーマンスが高いことを証明するデータが多く出てきました。

ただ、ベテランビジネスパーソンは、厳しく育てられてきているので、
自分が経験してきたスタイルを踏襲しがちです。
まさしく、私がそうでした。

「部下のモチベーションを下げて、この上司に何かいいことがあるのか?」
と思っていた私が、管理職になったとき、
部下のモチベーションを下げる言動をしていたことに気づき、
愕然としたことがあります。

私の講師に先生に次の言葉を聞いてすごく納得しました。
「人間というものは、自分が育てられた体験に基づいて(知らずに)人を
 育てようとする」

今のリーダーは、自分が経験してこなかった新しい価値感や法律、
制度の導入で、昔のリーダーが経験していない苦労をしていると思います。
自分のバージョンアップさせないと、部下を育てることが難しいばかりか、
人材不足や転職のしやすさなども加わり、離職のリスクも大きいです。

リーダーのバージョンアップが必須の時代なんだと思います。




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