学振
学振…9月28日。昨夜は眠れなかった。尊敬すべき後輩が成功を勝ち取った喜びで高揚し、自分が落伍者となったことに意気消沈し、恋人との関係で迷い、いくつかの強い感情が同時に生じたせいで、何が何だかわけが分からなくなった。
落ち込む気持ちは自動的なものなので、あまりコントロールできないと思っていたが、「落ち込むのをやめた。さあ動き出そうぜ」と思ったら、案外動けるものなのだなと思った。劇薬的な頓服的な一時的作用なのかもしれないが、それでもただ落胆して壁をぼーっと見つめるているよりはマシ。過去に受けた仕打ちを思い出し、状況や他者のせいにしたくなっても、そんなのは醜いし、なにより先に進む力にならない。
勝つとか負けるとか生き残るとか生き残らないとか、怖い冷たい社会だなと思う。でもそんなことに文句を言ったってなにも始まらないのだから、とりあえずやることをやるしかない。
来年は死ぬ。死ぬつもりでやっている。死んだっていいと思ってる。それは言い過ぎた。でも命を前借する覚悟でやっている。それは間違いない。それほどに追い詰められている。
努力するしかない。私の研究能力は決して高くない。普通か普通未満である。それに加えて人よりも大幅にスタートが遅れている。そんな状況で、巻き返すために何が出来るか?
血反吐を吐き、血尿を垂れ流し、心臓が悲鳴をあげながらでもやるしかない。努力で負けたらもう何も勝てない。
ただの所信表明。死ぬ気でやる。死んだっていい。
ただそれを宣言しただけ。誰に対してかは知らない。ただ今の感情を記録しておくことで、成長して優雅にゆったりと研究してる私が振り返ってみた時に、そんな時期もあったなぁと懐かしく振り返ることになればよいと思う。