夏山登山に寄せて
夏の山は多くの登山客で賑わいます。澄み渡る空、山肌を抜ける風、とても気持ちが良いだろうな…。学生時代の遠足や林間学校以来、いわゆる山登りを全くしていない私はただ漠然と夏山の想像に浸るのみです。
そんな私は冷房の効いた室内でnoteに寄せられた記事に目を通します。皆さん、興味関心の高いテーマを独自の切り口で記されておりいずれも魅力に富んでいます。それぞれのスタンスで、思い思いのスタイルで、自由闊達な表現で、何だかそのように感じ出すと、皆さんがまるでどこかの山の頂を目指して山登りをしているようなイメージが私の脳裏に浮んでくるのです。
イメージをそのままのんびりと遊ばせていると、皆さんが目指す山の頂はひとつのような気がしてきました。富士山の登山口に静岡県側と山梨県側があるように、ひとつの山にも複数の登山道があったりと。皆さんそれぞれの位置からスタートしていますが、山のてっぺんから360度ぐるっと俯瞰すれば、あちこち方々でたくさんの方が頂上を目指してチャンレジしている、そんな風に思えて不思議と気持ちがワクワクするのです。
なだらかな登坂を右に左に大きくとりながらゆったりと歩を進める人もいれば、岩場に取り付けられた鎖を握りしめゴツゴツの急斜面を登っている人もいます。昆虫や植物に出会うたび足を止めたり目を奪われている姿も。ですが皆さんそれぞれ不思議と自分が取るべきルートは自ずと決まっているかのように私の目には映ります。
山道の中ほどまで登りきった先は、ぽっかりと開けており見晴台があります。標高も少し上がりこれまでの道程を伺い知ることができます。また、緑濃い山並みが目にも鮮やかに勢いよく飛び込んできます。気が付けば、異なるルートから登って来た人たちも集まって、水分補給をしたり、互いに声を掛けあったり、何だかこちらまで心がほっこりしてきます。
そして一休みをしたあとは、また頂上を目指して歩き出します。
この山は何という山なのでしょう。頂から見える景色とは果たしてどのようなものでしょう。皆さんが登ってきたそれぞれのルートを見聞きして、この山の全容を解き明かしてみたくなります。
私は山登りをしないので登山の真の魅力について伺い知ることは出来ません。ですが、想像をするに登山の魅力とはおそらくこういったところにあるのでしょう。
暑さに弱い私は実際の登山には行きませんが、こうして「note」のなかで心の中の夏山登山を楽しんでいます。「note」に集う皆さんも今年の夏をきっと楽しまれていることでしょう。残暑厳しい毎日ですがどうぞ夏バテに気を付けてご自愛くださいませ。
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