なんかタイトル忘れちゃったナ
うそだろ。俺はあの瞬間、その寿司一貫と対面した時。心のなかでそんなことを思った。
あれは絶望にもにていた。こんな理不尽を抱えてなお強く生きようとするアドゥ。
それでも俺は、こいつの気持ちに寄り添う力量は持ち合わせていなかったのだ。
これは俺が二度目の人生の岐路に立たされた時の話。そう、時は一月前に遡る。
あのクソタコすけを経験した俺は、この無駄な時間を何処かで挽回せねばと思っていた。
竿美は相変わらず自転車屋の2つの車輪を掌の上で転がしているだろうし、進捗報告をし合うと言った