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#1 「エゴイスト」
約束までの待ち時間
気になっていた作品を観に行きました。
観終えて
私は最近よく同性カップルの映画を観るのだけど、それらは全てBLという簡単な言葉でまとめて良いものか?と改めて考えさせられた。
この「エゴイスト」もそう。
浩輔(鈴木亮平)と龍太(宮沢氷魚)
パッと見で骨格もタイプも全く違う2人が、徐々に惹かれあっていく姿を観て、
多分あまり泣くところではないかもしれないシーンでも
ほろほろと泣いてしまった。
純粋に優しい恋愛映画として楽しめたなと思った。
ネタバレはできる限りしたくないけど…
それでも!どうしても伝えたい好きだったシーンを2つほどご紹介。
①龍太が浩輔をスマホのムービーで撮影するシーン
夜、ソファで晩酌を楽しんでいる2人。
浩輔が話始めたとき、カメラは龍太目線になるんだけど、あれなんか画質変わった?と思っていたら、そこだけ龍太がスマホで撮った映像だった。
「なに撮ってんの〜!」からのこちょこちょの下りが本当に愛おしくてたまらなくなってしまった…
2人の世界、って感じがして幸せなシーンだったな〜
不意に撮るのも撮られるのも、愛!
②浩輔、龍太、龍太の母で食卓を囲むシーン
浩輔が龍太の実家にご挨拶しに行って、
そのまま夕ご飯を浩輔、龍太、龍太の母親の3人で食べる。
ご飯、お味噌汁、ひじきやカボチャの煮物が目一杯並ぶ小さいテーブルを3人で囲んで、団欒する様子が、とても好きだった。
しまいには3人仲良く自撮りしてて、ずっと微笑ましかった素敵なシーン。
終わりに
「エゴイスト」というタイトルを初めて聞いた時、自己中心的?利己的主義?と少々マイナスなイメージだった
けれど、観てわかったことは
「自分から与える愛、受け取る愛」が存在するということ。
一方的な愛だけでは成り立たない関係がそこにはあって、とても美しいなと思った。
映画の終盤、浩輔が龍太の母に
「僕には、愛が何なのかよく分からないです」
と言うシーンがあるのだけど、
その問いができるのは、愛のある人だからこそだなと思う。
自分では分かっていなくても、必ず他者がそれを分かってくれている。
私も些細なことでもいいから、愛のある人になりたい。そう思わせてくれる素敵な映画だった。
上映後、映画館から出ると
おそらく同性カップルだろうなと思われる2人が前を歩いていて、
「チケットのお金あとで返すね」
「この後の美味しいご飯でチャラね」
みたいな会話をしながら、腕を軽く組んでいて
またさらに泣いてしまいそうだった。
2人の生活が長く続いてほしいな。
そう思いながら、私は猫のいる喫茶店へと向かった。
おまけ
劇中に出てくる喫茶店が、なんと私の大好きな
珈琲ロンだった。
螺旋階段が出てきた瞬間、ここは……!!
と胸が高鳴ってしまった。
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最高に素敵な喫茶店なので、
皆さまもぜひどうぞ☕️
天津飯