小鹿裕介

徒然なるままに・・・。 意味不明なことを書き連ねます。 変わり者です。

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性の越境者マリア残酷物語(10)サディスティック•マリア。

季節は12月に入っていた。 マリアと小林はあの一夜以来、まだ２ヶ月しか経っていないのに毎週末のように逢瀬を重ねては情欲に溺れていた。あの日、マリアは小林に処女を捧げた。小林にとってみれば童貞を卒業した相手がマリアなのである。しかし、マリアは男であり、同性相手では小林も童貞を卒業したことにならない。マリアに至っては性別が男なので処女ですらなかった。厳密にはふたりとも唯の童貞男。それでも、ふたりはセックスに耽りお互いの身体なしではいられない。 その土曜。 マリアと小林は昼過ぎか

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    • 性の越境者マリア残酷物語(9)男と男？ 初体験は親友と…。

      (僕は男のモノを口に含んでいる…) マリアは “いつか来る その日” に備えて色々ネットで女装者としての性行為のノウ・ハウを研究してきた。だから、口淫のやり方も熟知してはいたが、それは経験の伴わない知識だけのもの。 マリアの口の中で小林の男性器はどんどん硬く大きくなってゆく。自分の口淫で男がアソコを大きく膨らませている。とても不思議な気分だ。だって、僕は男だもの。 ソファーに座っている小林の前に女？は跪くと、そのパンツを下ろしてきた。勃起した彼のモノをビックリしたような表情

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      • 性の越境者マリア残酷物語(8)親友は男なのか？女なのか？

        シャワーを浴び終えリビングに入る小林。美女がジッと座って待っている。 「すぐさま、シャワーを浴びてなんて言って悪かったな。今日は風が強かったし、埃が付いただろ？ 少し飲んでもいたし…」 「ああ、、池田はきれい好きだからな」 第一声はどうでもいい話だった。 小林は美女が言葉遣いも声も男のままなのに違和感あったが、その美しさに目を奪われた。でも、あまりジロジロ見るのもどうかと思う。照れくさい、、、。 「あ！ 缶チューハイとスナック菓子買って来たんだ。飲み直そうぜ」 チュ

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        • 性の越境者マリア残酷物語(7)僕はマリアとなって待ってるから。

          マリアは約束の17時より15分前にやってきた。どんな話しになるか分からず、誰にも聞かれないよう個室のある酒場に予約を入れておいた。小林は「女装したお前を見たい」から、今朝の電話では「マリアに会いたい」と、意味深のことを言っていた。 (僕は何を期待しているんだろう？ きっと、小林は興味本位で僕の女装した姿を見たいだけなんだ。それだけのこと。否、 あいつも僕も童貞でたまっているから何かが起こるかもしれない。 今日はあいつの前で女装するのは止めておこうか？ 男友達同士で変な関係に

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          性の越境者マリア残酷物語。(6)絶対超えてはならないライン？

          小林俊也が 親友池田裕和の女装趣味という秘密を知ったのはこの春先。季節は秋も深まり半年が経とうとしている。あれからメール交換が一度あった切りで連絡が途絶えている。16才で出会ってからこんなに長い間連絡を取らなかった記憶はない。 (あいつにしてみれば、秘密を知られたことは余程のショックだったんだろうな。俺の方から連絡取ってもいいけど、あまりしつこくすると、俺があいつのことを性の対象に見ているんじゃないかと疑われるかもしれない？ あのメールにも “僕の女装姿を見てどうするんだ？

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          性の越境者マリア残酷物語。(6)絶対超えてはならないライン？

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          性の越境者マリア残酷物語。(5)マリアに職務質問？

          まさかこんな所で知る顔に出会うなんて全くの想定外。同じ会社に勤める柴田は最悪の存在だ。いくら無視して前に進んでも、「ねえねえ彼女！」と言いながら追って来るのだ。彼にしてみれば、ナンパしている女が、まさか同じ会社の後輩男子社員だなんて夢にも思わないだろう。小さな会社であり、柴田とは何度も話したことがあるので顔も声もよく知られている。 「彼女、そんな冷たくしないで、ちょっとだけ話さない？ 黙ったままじゃん！」 (当たり前だ！いくら女の服を着てメイクをしてウィッグを被っていても

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          性の越境者マリア残酷物語。(4)どうする？ マリア。

          あの日から三ヶ月が経ちマリアは25才になっていた。その日、マリアは女装友達と秋葉原の酒場でお酒を酌み交わしていた。 女装友達はサロンでは「愛」と名乗っている。彼女は女装キャリアの浅いマリアと違って遊び慣れているようだ。年齢は秘密とのことだがマリアより10は上だろう。 勿論、ふたりとも男姿だ。女装外出をすることはあっても、それで店に入るほどの勇気はない。愛さんはありそうだが…。 マリアはベテラン女装者で頼りがいある愛さんに色々相談する。その日も、ある相談をすると熱心に聞いてく

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          性の越境者マリア残酷物語。(4)どうする？ マリア。

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          性の越境者マリア残酷物語。(３)女装の親友に欲情する男。

          小林俊也は親友である池田裕和の女装趣味を知ってからというもの、度々彼の夢を見るようになった。同性愛というものを嫌悪する彼なのに、何故か女になった池田には誘惑されても不快感がない。むしろ、誘惑されるのを待っている。そして、池田の肩を抱き唇を重ねようとするところで夢は覚めるのだ。この感情は何なのか？ ２ヶ月前。池田の部屋で酒を飲んでいると彼がトイレに立った。テーブルの上にはスマホが置いてあったので、それを手に取って覗いてみると、そこには美女の写真があり神秘的な微笑を浮かべている

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          性の越境者マリア残酷物語。(３)女装の親友に欲情する男。

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          性の越境者マリア残酷物語。(2)童貞、親友、秘密

          マリアという名は所謂女装ネームである。 彼は別にクリスチャンでも何でもないが、何故か聖母マリア゙のマリアという名に惹かれ女装仲間の間では「マリア」と名乗っていた。聖母マリアは処女のまま、子(キリスト)を宿した。自分も男であるからずっと処女のままだろう。冗談交じりに「妊娠したいな…」と、女装仲間に言うと「いつか処女を捧げる相手が見つかる。私達は子ども出来ないから面倒臭くなくていいわね…」いつも、そうやって笑いが起こる。 女装趣味があるとはいえ、マリアは恋愛、性愛の対象は異性で

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          性の越境者マリア残酷物語。(１)女装散歩。

          この物語は、以前ここでも書きました、 『ある性的倒錯者の告白&妄想』(全34話)を元に、妄想を織り交ぜ舞台を昭和から現代に置き換え、新たに純文学風に書けたらと思っています。これは、作者(私)の体験もありますが私小説ではありません。ほぼ妄想からの架空の物語になります。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ マリアは黒のタイトスカート、白いブラウス姿で夜7時の下町をドキドキしながら散歩している。いつもなら一人暮らしのマンション周辺をまわるだけなのだが、今日は思い切って駅方面に

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          新作 『Genderless 雌蛇&女豹の遺伝子』 すいません！中断します。

          この『Genderless 雌蛇&女豹の遺伝子』を現在まで31話書いて参りましたが、話が分散し説明調にもなり退屈な展開。 この話しをこれ以上続けるモチベーションが下がりました。 一旦、中断します。 思えば、雌蛇の罠『異性異種格闘技戦』男と女、宿命のシュートマッチ！ 全20話は、 男と女、性別を超えた『異性』『異種』格闘技戦。女子と真剣勝負しなくてはならなくなった男の苦悩、葛藤を描きました。 女豹の恩讐『死闘！兄と妹。禁断のシュートマッチ 全72話は、女子選手に敗れ帰らぬ

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          新作 『Genderless 雌蛇&女豹の遺伝子』(31)女王蜂の一刺し！最強男を襲う。

          鞍馬友樹は濃紺のハーフパンツでリングイン。目の前にいる女はNLFSカラー、真紅のハーフスパッツにスポーツブラ。お互いに視殺戦することなく軽く頭を下げ合った。鞍馬は相手が女であることを意識したくないので、なるべく目を合わせたくないと思っていた。それでも目の前にいる女の存在感に目を奪われた。 植松あかねは、雌蛇NOZOMI、女豹ASAMI以来の逸材と謂われている。しかし、いかにも美女を思わせるようなルックス、佇まいの先輩女子ファイターと違って、目の前にいる女はショートカットの髪、

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          新作 『Genderless 雌蛇&女豹の遺伝子』(30)女王蜂の待つリングに向かおう！

          二階堂と美由紀の試合は第２Rを迎える。 (実況) 「第１R終了真際、ダンスステップで挑発する二階堂の鼻筋に鮮やかなスパイダー美由紀のジャブが決まって、なんと二階堂は鼻血が、、、驚きましたね、嶋原さん」 「そうですね。美由紀君はとてもカンの鋭い子なんです。完全にあのパフォーマンス読んで狙ってましたね。撃ち抜くような見事なジャブでした。あれがストレートなら倒れてましたよ…」 「さあ！第２Rのゴングが鳴りました」 二階堂は完全に頭に血が上っていた。 セコンドから「落ち着け

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          新作 『Genderless 雌蛇&女豹の遺伝子』(29)美由紀のジャブ炸裂。

          大晦日『G』主催の格闘技戦。 全10試合が組まれているが、植松あかねが王者鞍馬友樹に挑戦する試合をメインに、二階堂毅彦と奧平美由紀のボクシングマッチは7試合目。既に美由紀は入場式を終えリング上で二階堂を待ち構えていた。デビュー戦こそスパイダーマン衣装で派手であったが今日は静かな入場。ボクシング・グローブを着け軽快にシャドーボクシング。その傍らには宍戸拳児がセコンドについている。反対側コーナーから二階堂毅彦が入場してきた。派手なパフォーマンス好きの彼はポップな音楽が流れる中、ダ

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          新作 『Genderless 雌蛇&女豹の遺伝子』(28)女子が男子に格闘技で挑んできた歴史。

          １２月に入っていた。 年末の『G』主催格闘技戦まで一ヶ月を切った。この大会に出場するNLFS女子選手はAKANEこと植松あかね、そして、スパイダー・美由紀こと奥平美由紀である。 アカネの相手はMMA６５kg以下級絶対王者鞍馬友樹。美由紀の相手はボクシング界の風雲児二階堂毅彦である。 NLFSの女子流格闘術も、山吹望(NOZOMI)や堂島麻美(ASAMI)が引退して以降、徐々に男子選手に研究され対策を講じられると勝つのは難しくなってきていた。そんな時に現れたのが植松あかねで

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          新作 『Genderless 雌蛇&女豹の遺伝子』(28)女子が男子に格闘技で挑んできた歴史。

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          新作 『Genderless 雌蛇&女豹の遺伝子』(27)この美少女が男であっても構わない。

          鳩中薫(カオル)は、弟の鳩中敦(アツシ)が、高校に入って演劇部に席を置いてからというもの、益々美しくなっていくのを感じていた。秋の文化祭を観に行くと、男子でありながら女子高生に扮したアツシの美しさに自分の弟ながら目を見張った。一緒に観に行った植松あかねも「アツシ君、きれいね…」と、盛んに感心していた。 あの文化祭以降、アツシの元にファンレターらしきものが度々届いているのをカオルは知っていた。それは、女子だけでなく男子からも届いていた。それでもアツシは興味なさそうに封も開けず無

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          新作 『Genderless 雌蛇&女豹の遺伝子』(27)この美少女が男であっても構わない。

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