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映画を通して「沖縄戦」を考える

映画「島守の塔」を観に行きました。
普段、そんなに邦画を観ないのですが、吉岡里帆さんの演じる役柄が最近の若い女優さんとしては中々、ハードに映りました。
この映画に関する吉岡里帆さんのインタビューを目にしたことがあるのですが「比嘉凜の生き方は悲しく映った」という風に語っていたので、役柄に共感できない部分もあったのかもしれませんが
それでも、しっかり演じてる印象でした。

映画全体のストーリーはというと‥多少のチグハグ感が否めません。
恐らく沖縄戦に対する予備知識がない人が観ると、状況把握とかスッと入ってこない気がします。なんか複雑。
別の見方をすればテレビもスマホもなく、「情報」が簡単に入ってこない時代だったので
「とにかく混乱しまくっていた」と思えば、あのチグハグ感もリアリティがあるのかもしれません。
予備知識のある人がこの映画を観ると所々、突っ込みどころが出てきます。
やはり数ヶ月間、続いた激しい地上戦を、約130分の時間でまとめるのは難しいのかもしれません。
そもそも島田叡知事に関する映画だったので、地上戦が始まる以前の住民租界にスポットライトを当てた内容かと思いきや、そこはあまり描かれていませんでした。
全体的に画面の切り替わりが早く、激しい感情のぶつかり合いもありつつ、流れるようなストーリー展開でした。
余談ですが、牛島司令官という役柄は、色んな映画でちょいちょい出てきますが
どこで見つけてきたんだ?と思うくらい、雰囲気が似ていて(写真でしか見たことありませんが、恐らくこうゆう感じだろうと思うイメージがだいたい統一されている)
台詞として言葉を発するよりも「‥‥」と無言の状態で表現する場面のほうが、訴えかけてくるものがありました。

島田知事、荒井警察部長ともに遺骨は未発見ということで、いまだに捜索活動も続いているとのこと。
いつか発見されることを願いつつも、2人の遺骨は沖縄という島そのものに溶け込んで
島全体を見守り続けているのでは?と思うところです。勝手な表現ですが。
2人とも沖縄出身ではないものの、深く沖縄に関わり、今もずっと沖縄の地に眠り続けています。
色々と考えさられる日になりました。
とにかく「知る」ということから始め、少しずつ学び続けていこうと思います。






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