『悪友は地の果てまで追ってくる。 ~嫌われ者の生き方~』 第一幕
あらすじ
火のないところにも、煙は立つ――。
噂というまやかしに本来の姿を打ち消されて、苦しむ人は少なくない。
彼女もまた、噂に翻弄される1人だった。
《偽物の正体を明かせ》
下駄箱に入れられた手紙に記された1文に、大久保 稔流はため息をこぼすしかなかった。
指令を出すなら、もっと分かりやすく提示しろ、と。
無理難題を押しつけるだけの〈魔女〉との契りもこれで終わり。
なんて言い聞かせて、稔流はまた、ため息をこぼす。
一人称/三人称の意味
こちらの話は〈三人称→一人称→三人称〉で構成されています。
なにも思いたっただけで行っているわけではありません。これはきっと、最終章である第4幕にてわかっていただけるかと思うのですが……それが伝わるかは、技量の問題ですね。
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?