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束の間感想 ダンスによる楽曲表現の広がり

初めて見たのは東京で初披露の様子を撮った短い動画だった。
生で見た感覚を大事にしたかったのでさらっとだけ確認した。
動きが想像より大きい、フォーメーションが今までとなんか違う?

初めて目の前で見る束の間 主観と客観

そして、2024年10月5日 anew全員生誕祭当日
束の間 初めて体験するフル尺での現場

MVとまた印象変わった。
MVは映像として、主人公を外から捉えていて
ライブは中から捉えているように思える。

りこぴんの振付したダンスは一人称で考えられているように見える。
歌っているメンバーを主人公として、心情を4人で表現しているようで
前に曲としては雪の惑星っぽいって思ってたけど、踊りをみると偶像に近い気がする。
主人公の主観をダンスで表現するというのがメンバーによる振付ならではの観点で、曲の世界観の取り込み方が作る側でなくパフォーマンスする側の視点が多く見受けられてそういうことか!!!と感嘆することが多かった。

これまでとの違いとその影響

anewでは歌ってる人も踊るのが当たり前みたいになってるけど、束の間は歌もしっかり聴いてほしい曲だからそういう意味でも良く考えられている。

受け取る印象として、1人踊らないからってチープなところが全然無くて、
動きがゆっくりと速いが切り替わる瞬間が多く常に変化しているため目にも楽しい
むしろ、真ん中で歌ってる人が中心になって3人が開いていくと花や噴水のような美しさがある。束の間が自然を感じる曲だからダンスからも同じ方向性を感じれるのが素晴らしい。

手を外へ開く時の指先へ気持ちが伝わって行く様子とか、掴もうとする時の手を伸ばすスピードが感情とリンクする所が好きだし美しい!!

美術的?ソムリエ的?に表現するならば、
手を広げていく振りが、植物や水や風を感じる。上や外へ向けた思考。広がり、希望、期待、未来
反対は、腕を縮めたり組んだりしている振り。土や岩や夜を感じる。安定、停滞、不安、焦燥
だいぶMVに引っ張られてる気はする。

ダンスで伝えるとは

表現が多彩で、ダンスなんだけど表情って言えるくらい!曲の内容と一緒に刻々と変わって言語で受け取らなくても歌詞や歌で伝えたいことを感覚的に伝えてくれる。あとからじわじわとこの感覚の凄さを実感して鳥肌が立った。これが伝わるってダンスの真理なのでは?文字文明以前の情報伝達、伝承の機能みたいな。

そうやって踊りで伝えてくれてるからこそ、セリフパートからの動きが少ない部分は、言葉が一個一個突き刺さってくる!!落ちサビで1人だけ立っている姿は儚さとギリギリの強さがあるし、みんなが立って手を合わせる時は暖かくなる。

3人の時に発表しなかったのが良くわかる。この短期間でこの作品になぎちゃんが入れるスキルが身についたのも凄い!相当な努力があったんだろうな。
束の間は指4本程度の長さ
anewは4人
ダンスでは四角で4を表現
これも窓とか扉みたいでそれを開けてるようだ、次の束の間へ

印象的な振りは
イントロ、アウトロのおっお、おーお、おっおおーおーお
で胸の前で手を掴んで肘を外に張った状態で左右にブンブンしながらステップ踏むのがリズムも相まって力強さをめちゃくちゃ感じて鮮明に記憶に残った。

振付があることでの変化とその向こう側に込められたもの

最初はアイドルの曲として聴いてるんだけど、セリフパートの頃には、舞台を観ている感覚になってきて、最後のサビでは自分ごとになってる不思議な曲。今風に言えばイマーシブソングとでも言えるのかな。

楽曲感想のnoteにも書いたけど他人数でやっている作品なのに、音楽、歌、MV、衣装、どれひとつとして方向性のブレが無くて、今回ダンスという新たな軸が入ったことで束の間の世界が一段階広がった!!!
作品としての完成度がとにかく高い!!!!ヤバい!!!!

この振付とライブというアウトプットをみればどれだけ本気で挑んでいるか改めてハンマーで殴られた衝撃!わかってたつもりだけどもっともっとわかったし、だからこそもっと信じれるし、もっと好きになった!
こんな気持ちにさせてくれるanew㌠ありがとう!!
こんなに素敵なダンスというメッセージを作れる人をが目の前にいてくれることが奇跡みたい!好きって言葉で足りない!!!りこぴんに出会えたことにありがとう!!

以前書いた楽曲についての感想はこちら

追記
書いてからもっと適切な表現は無いかとか考えてたら1か月過ぎてた。その間にもいろいろあった。これからもこの曲は色んな物語を積み重ねていくんだと思うけど、束の間を今のメンバーで、4人での束の間を見ることが出来て良かった。

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