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特別な日



特別な日を迎える準備って

何をするんだっけ・・・



気が付けば、そういった行事ごとから随分縁遠くなってしまっている昨今





その反動か

周りの誰かがどこかに出かける話を耳にするだけで
「え!なに着ていくの」

と、つい聞かずにはいられない衝動に駆られる自分がいたりする




こどもの頃は、なにかしら行事があったので

”お出かけ着” をわざわざ家族総出で買いに行ったものだった



そのときの懐かしいやりとりや光景がいまだに脳裏に焼き付いている




自分で選ぶことの喜びを知ってしまってからは

自分の好きなものをかごに入れるのだが

目の届かないところで

母にもとにあった場所に戻されるということを何度か繰り返していたようで

家に帰ってみてみれば、かごに入れたはずのものが入っていなかったこともある



自分なりにコーディネートを頭の中で組み立てていたものだから

そんなことがあった時は、こどもながらに残念な気持ちになっていた



こどもらしさがないとか、シチュエーションの問題などの

大人の事情があってのことだったのだろうと

幸い今は、クスリと笑えるエピソードになっているけれど・・・




そんなことを思いながら

アペロを眺めていると

「お出かけ着」を新調したときに感じた淡い気持ちがよみがえる



中に着るアイテムや、重ねて履くパンツの種類などで

様々な表情を見せてくれるワンピースではあるけれど


アペロの生地から発せられる上品で光沢のあるつやっとした質感は

あの頃お出かけ先で見たまばゆい景色と重なって

大人になった今も、トクベツ感を感じずにはいられないのだった




アペロ」ワンピース(soutiencollar)× 別注フロックカットソー(soutiencollar)



色を合わせたカットソーとのシックなコーディネートに

ストラップのついたシューズ



椅子に腰をおろし

ブレスレットの付け心地やバランス

シューズのストラップがちゃんとひっかかっているかなど


いつもより時間をかけて、コモノの確認をしてゆく



指で軽く触れていく度

ひとつひとつにまるで魔法でもかけているかのようで

それは、わたしにとって楽しい時間でもあった






繊細なアクセサリーと小さなバッグ


物語に出てきそうなコモノ使いを真似ただけなのに

気持ちがどんどん『非日常』へと舞い上がってゆくのを感じた




そうそう、この感覚


あのころにも感じた『非日常』へと向かう道中のワクワク感は

いまも昔と変わらず追い求めてしまうものなのだ



こどもの頃のように

その感覚を味わう事はそうたやすいことではなくなってしまったけれど

こころがぞわっと泡立つような

あの気持ちはいくつになっても失いたくないとおもう



こどもの頃に知ってしまったドキドキと胸が高鳴る経験は

決して消すことができないものとなって胸の中に根付いているから




だからわたしは、いつまでもいつまでも

その気持ちのある場所を納得するまで探し続けてゆくのだろう




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