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「季節のはざま」




自宅で夜くつろいでいると

エアコンの利用を控えめにしてもいいくらいに

ベランダから風が流れ込んでくることが増えてきた




久しくモーター音を感じない

窓越しの天然の風は

音も静かで、肌にとても心地よかった





同時に夏が

最終章に入ったことを思い知らされた気がして



あらがえない時の流れに

一抹の寂しさも覚えている



トリコ デ サボン ウール」(soutiencollar)




とはいってもまだまだ残暑のなかであるし

現実では夏らしい気候は停滞中である




この中途半端な時期

わたしのクローゼットの中が散乱するのは

毎年の恒例になっていて




”かたずけたいモノ” と

”次の出番を待っているモノ” がいつのまにか混在し


ちょっぴり気の早い、衣替え状態になってしまうのだ



ピローブラウス」(soutiencollar)



楽しみなブラウス


まだもうちょっと着ていたいニットベスト




独り言のように

ひとつひとつを手に取ってみるけれど


何度ながめたところで

このクローゼットからは排除しがたいアイテムばかりであることを

つきつけられてしまうだけなのだ




そんな1年の間に

何度か訪れる『季節のはざま』の頃



さくねんと同じく

わたしは自然の流れに身をまかせることにした




『季節のはざま』にあるクローゼットがみせてくれる

季節のうつろいという情緒の部分を誰よりも好きでいることに


すこし呆れながらも

わたし自身、どこかこころ待ちにしているところがあるのだ




その景色はどこかの画家が描いた

晩夏の風景さながら

例えようのない、寂しい気配を静かに漂わせているようであった





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