「フレッシュな果実」
もぎたてのフレッシュな果実のように
みずみずしい光沢で光を反射しているブラウス
一目見て
昔から知っている”ピンク”とは少し違うとおもった
一見、躊躇してしまうような驚きはあるけれど
そこに異国の風を感じ
改めてそれが魅力なのだと気が付いた
目を奪われるのは
生地の奥が見通せてしまうほどの
羽根よりも軽そうなその透け感だ
そして、後ろから見た姿には
緻密な計算のなかに現れる大胆な生地使いがあって
歩く度に出現する光沢の波が作り出してできた陰影が
息をのむ程美しいのだ
思わず手に取ってみたくなるまばゆいピンクの光沢は
不思議とひとを魅了する
まるで虹の中の1色のように
言葉では表現できないからこそ
それぞれが想像しなければならない
ファッションの面白さ
不可思議さの沼に
少しはまりそうな自分がいる
光りを浴び、木になっている実のように
いつまでも艶やかさを失わないそのブラウスには
トワルドジュイパンツが良く似合って
二つがあわさると
周りの空気も一変し
光沢がふたたび輝きだした
その眩しさに、わたしは思わず目をとじた