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ボーダーレスな境界線
海を見に行って
波打ち際に立った時。
境界線というはっきりとした概念がないことに気が付いた。
打ち寄せる波々はもちろんまっすぐな線ではなくて
あいまいなラインになって繰り返し砂浜に押し寄せてくる。
海と陸の境界線があいまいでそのぼんやりとした淵に魅せられて
「ずっと見ていられる」というようなことをつい言ってしまう。
あいまいなものに、こころの表面を撫でられることに
人は心地よさを感じるのかもしれない。
ファッションの好みも人それぞれで
大きな枠組みの中から
時間をかけて自分なりのオシャレをさがしてゆく。
わたしはこの辺の感じ
と言うあやふや加減のおかげで
ファッションを楽しむ方向が、想像を超えて広がる気がする。
ボーダーは
分かりやすくて世界中に愛好家がいるデザイン。
長い歴史の中で紡がれてきた『スタンダード』さと『ベーシック』
そこに安心感をきっとおぼえるのかな。
それとは逆で
今欲しいものは
ボーダー柄の中にある ”一手間”加えられたデザインによって
” いつもの自分 ” から1歩飛び出した先にある、個性だったりする。
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『定番』の安心感がほっとさせる要素ならば
『ひと手間』は物足りなさへの刺激みたいなも。
主役になってもボーダー柄である以上
いつだってあいまいなラインの内と外をいったりきたり。
それはボーダー柄が背負った宿命のようなものだけれど
『スタンダード』のカッコ良さは不変することなく
きっとこの先もファッションの中心部分に根強くあり続けてほしいと願う。
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