軽やかに打ち鳴らそう ♩
薄くて軽やかなコットンのブラウスに袖を通すと
耳を澄まさなければ逃がしてしまうほどの
衣擦れの音がかすかに聞こえる
空気みたいにふわっと空中で舞ったかと思えば
そっとふりかかる雪のように軽く肩に触れる
それが『タンバリン』ブラウスだ
重たい空気をどこかへ吹き飛ばしてくれそうなほどの
軽やかな生地は
タンバリンの音色のように涼しげで
羽毛みたいに真っ白に輝く
風が袖から抜けてゆくたびに
ふんわりとしたお袖の形状を際立たせた斜め４５度からの景色は
立体裁断で形成されたうつくしいシルエットを浮かび上がらせた
切ったり、貼ったりが苦手で
重ねたり、羽織ったり・・・
いったいどうすればいいの
と頭を悩ませてしまう、わたしのようなタイプには
タンバリンブラウスの
なにも気にせずさらっと着れてしまうところの
そのシンプルさが妙に性に合って
それでいて、ちゃんとした雰囲気も持ち合わせているから
空いた時間をネイルに費やしたり
時間をかけて髪を巻いたり
自分の時間の使い方が前より
上手になったかもしれない
休日の日にデニムと合わせて
カフェのテラスでくつろぐ自分
あこがれていた姿で、ゆっくりと珈琲を頂く
出かける前に
お洋服選びにあまり悩まなくなったことで
新たな時間の使い方がうまれたようだ
わたしらしくいられなくなる洋服をたくさん探すより
”わたし” でいられるたった１枚があれば
こころに余裕が生まれ、今まで見えなかった世界が見えてくる
じぶんのこころにまっすぐ届く『音色』があるように
それぞれのこころに現れた旋律の上を
タンバリンの音色は奏でられてゆくのだろう
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