1日のおわりに
1日中ジャケットの前のボタンを閉じていた日
いつもより長く感じる駅までの帰り道
通りの先にほッとする明かりが見える
ちょっとお茶でもして帰ろうかな・・・
ジャケットを着た日はつい自分を甘やかしてしまう
今日も1日頑張った
ご褒美にケーキでも・・・
そんなねぎらいの言葉を自分にかけるのが常だ
飲み物が運ばれてきたら、もうSNSは遮断
ジャケットは脱いで肩にかける
ほっと一息つくと、
やっとひとりになれた時間を満喫する
お気に入りのカットソーが顔を覗かせる。
ジャケット越しに、1日の余韻を感じながら
さっきまでの街の喧騒に耳を傾けた。
うるさかった音は、BGMとなる。
カフェのでの1杯が
on offの切り替えを担ってくれることに感謝しつつ
椅子に深くもたれかかってまぶたを閉じた。
ダウンライトでまぶたが重い
居心地のいい空間の中に
深く沈み込んでゆく自分をやはり止めることはできなかった。
明日は数時間後にやってくるというのに。
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