ひかりとかげ
窓から差し込む光が映し出すのは
たわわでしなやかなメッシュ地の造形美だ
動くたびに
ふくれたり、すぼまったり
見ているものを飽きさせない美しい
建造物のような趣きが「ピエタスリーブ」にはある
今も
むかしも
女性は ”スリーブ” と呼ばれる部位には
トクベツの感情を抱いている
中世時代
おおげさに膨らませた袖のボリューム感を
まるで競うかのように職人に
オーダーしていた貴婦人たち
その貴婦人の象徴とも呼べるスリーブの魅力は
今を生きる私たちの記憶の中に鮮烈に埋め込まれているのかと
錯覚するほどに
ふわっとした袖を目にした途端
ほぉっておけなくなってしまうのだ
ふわふわと
光を浴びて透け感が増し
海面をあっちこっちと漂うクラゲの下には
深い深い真っ暗な海の底があって
似た光景がピエタのそれと重なる
贅沢にあしらわれたお袖の生地が
めいっぱい光を吸い込むと同時に
反対側は
ギャザーの波を打ち消すほど濃い色に覆いつくされた
ピエタスリーブの光とかげ
光りの部分とかげの部分は
着る人に美しい陰影の存在があることを教えてくているのだろう
繊細でありながら
GREY IVORY BLACKのカラーからなる
三者三様の魅力がつまったピエタスリーブ
みなさんはどのお色がお好みでしたか?
別注ピエタスリーブ(soutiencollar)