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自分を受け入れる旅:男の子✖️Mの子にとって性愛はなぜ難しいか?(往復書簡)その10


私の内に宿るMの子へ

梅雨の季節は憂鬱ですね。
貴方はどうでしょうか?

さて貴方の手紙には、今回いろいろと書かれていました。

私の方からも整理をしますね。
今回の手紙で貴方が述べていたことを箇条書きにします。

1.私(男の子)が前に出ることで恋愛市場を乗り切る

2.話が平行線をたどっている

3.この往復書簡の目的を確認(a:男の子であること、Mの子であることの受容と前に進むこと b:恋愛と性愛の困難性を明らかにすること)

4.恋愛市場に目を向けるのではなく、その外側で戦うこと

ざっとこの4点ですね。
それでは私から返答をします。
1については、貴方自身で述べていらっしゃるように、それでは解決にならないと述べてますね。私がもしこれをやるのであれば、貴方の存在を消し去らないといけない。でもそれはおそらく私にも出来ないことでしょう。なぜなら、貴方は強い個性を持っているから、その存在を消すなんて到底出来そうにもありません。こういうと、前回の私の手紙の内容と矛盾しますね。ただ、私は社会の眼差しの矢面に立っているのです。だから、社会が眼差す男の子らしさになりきろうとしているのです。そうしなければ、社会で生きていくには厳しいことを理解しているから。貴方には、そのことを覚えておいて欲しいです。そこから逆らうにしても。

長くなりました。
2番にいきましょう。
平行線をたどっているというのは、その通りだと思います。
ただそれは必要なことだと私は思います。
それほど、この問題は私たちにとって大きなものなのです。
それに平行線だったとしても、私たちはそこから目を背けるべきではないです。
目を背けてしまうと、次には進めないのですから。

貴方が平行線状態になることをよくないと思っているのは、私たちのためということもあると思いますが、もう一つあるのは、読んでいる人のことを考えてのことだと思います。
読者に届けているこのコンテンツが停滞気味だと読んでる人が飽きてしまう、そのことを危惧されているのでしょう。

そこについては、私に提案があります。
この往復書簡以外のコンテンツを作ることです。
貴方自身がM性に目覚め、そのM性とどう付き合ったか、この往復書簡とは別に書いていきましょう。それと官能小説もここで発表しましょう。

3については異論はありません。

4については、貴方の言いたいことはよくわかります。ただ、2番でも言及したことではありますが、たとえ平行線であったとしても、まずは問題にじっくりと取り組む方がいいと思います。安易に先に進もうとしない方がいいでしょう。

ここまでが貴方の手紙への返答になります。
ここからは、私からの貴方への問いかけです。
先程も述べた通り、私はまだ解決策を模索する段階ではないと考えます。
まだ私たちは、抱える問題について思考をつくしていないです。
私たちの抱える問題。
それは恋愛と性愛の困難性の問題です。
ここまでは、恋愛の困難性について考えてきました。

ここからは、性愛の困難性を考えていきたいです。
私たちにとって、性愛の困難性とは何でしょうか?

ここでも男の子とMの子。
つまり私と貴方の衝突があるのです。
私はここでも男の子としての在り方に、私たちが合致しないことを問題だと考えます。
男の子は、性愛においてせめることを期待されているし求めるられているのです。
でも、私たちはそこから逸脱している。
もっと正確にいうと、私たちのカラダがその期待や求めに反するように官能している。
本来、その官能は男の子が得ていいものではないのに。

さて、ここまで私の考えを述べました。
貴方からの返信を楽しみにしています。

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